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サッカー五輪 韓国、イギリスの温度差に驚愕

ByRem York Maash Haas

8月 6, 2012
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http://www.guardian.co.uk/sport

オリンピックの韓国対英国は予想外の結果となり、韓国がPK戦の末勝ち上がった。
日本のウェブ上にあふれた書き込みには、「世紀の凡戦」「徹夜して損をした」などの書き込みが目立ち、両チームの不甲斐なさが酷評された。

 

英国は想像以上にパスが下手で、昔から言われていたプレミアリーグの突進的サッカーが改善されていないことを証明。
PKを二つも外すなど、母国らしからぬプレーぶり。
一方、韓国もパスワークがお粗末で、相変わらずのラフプレーに観客は興ざめ状態。
「ベスト4の価値を下げる」とまで言われた。

 

その結果に対し、すでにロンドンのニュース紙では、その事件を取り上げてもいない。
他の英国代表のニュースとウサイン・ボルトの金獲得に場所をとられ、批判記事さえも消えた。

 

実は、イギリスは元々、代表チームにあまり興味がない。
「どうせ負ける」という意識があり、負けて落ち込む、といった他の国の現象がないのだ。

そもそも、代表はスコットランドやウェールズなどに普段わかれて応援しているから、グレートブリテンという代表では感情もわかないのかもしれない。

 

一方、韓国は芸能人がツイッターなどで次々と喜びを表現した。
Kstyleによると、SUPER JUNIORのイトゥクは「涙が出る。(略)全力で走る姿が最高の名試合でした」と書き、ウニョクは「韓国巧すぎる」と書き込みした。

 

他にも、「涙が出た。感動的」「胸がいっぱい」といったコメントが相次いだ。

 

「世紀の凡戦」とまで隣国から酷評されながら、韓国の人々にとっては試合は感動的以外の何者でもなかった。

 

日本がなかなかやらないラフプレーは、韓国の人々にとって、「必死に頑張る姿」と映っていたのだった。

 

 

常に過小評価する日本

自分の国の試合になると、こうも見方が変わるのか。
しかし、こうしてイギリスや日本と比較してみると、韓国の場合は少しナショナリズムが強い気がする。

 

日本の場合、オリンピック報道で連日賑わっていても、凡戦を名試合に変えてまで喜ばない。
どこかで醒めている。

 

まずは徹底的に自分を過小評価し、このままではいけない。と感じるのが極東に住む日本人のクセで、頑張ってみたら雲の上にあったはずの西洋を超えていた、なんてことが歴史上起こっている。

 

そして、超えたあとに過剰に自分を褒めることがない。その実力を冷静に自己判断することができず、海外から褒められてやっと気づく程度だ。

 

ワールドカップではデンマークを下してグループリーグを突破しても、「ヨーロッパの国は日本よりもずっと格上」という感覚は持ち続けているし、なでしこが優勝しても、その評価の仕方がよくわからない。

 

それが悪い影響を及ぼす場合もある。
ワールドユースで準優勝した小野や小笠原の黄金世代を評価せず、ワールドカップドイツ大会の予選では使ったものの、本戦では黄金世代をサブにまわすという失態を演じ、以後、黄金世代は活躍する場を失った。

 

http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1948678

 

日本のオリンピック各競技を、海外からの客観的視点で見てみると、また違って見えてくるものがあるかもしれない。

 

なでしこはブラジル指揮官に守備的内容を批判された。たしかに、この試合を手放しで「日本に感動した」と思う日本人がいたら、ちょっとナショナリズムが強すぎると、言われても仕方がない。

 

たとえば、日本人としてこんな感想を抱いた人はいなかったか。

「守備的にならざるを得ないほどブラジルは強かったが、日本は幸運にも2点を入れて勝ってしまった。ブラジルには申し訳ないが、日本は勝つことができた」

 

それが日本人の持つバランス感覚であり、隣国にはない謙虚さなのだろうか。

 

 

 

 

 

 

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