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渦巻銀河のアームは「永遠」だった。 新シミュレーションで解明

ByRem York Maash Haas

4月 3, 2013
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http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2302961/The-long-arm-galaxy-Astronomers-uncover-secret-stellar-spirals-simulation-100-MILLION-particles.html
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2302961/The-long-arm-galaxy-Astronomers-uncover-secret-stellar-spirals-simulation-100-MILLION-particles.html

 

渦巻銀河はいくつものアームを持っているが、これはどのように生まれたのか、天文学者は答えを見つけ出していない。

 

そこで、最新の技術を用いて、1億の星を使ったコンピュータ・シミュレーションが完成した。

その結果によって、アームについての新たな見解が生まれたらしい。

 

ウィスコンシン大学マディソン校とハーバード・スミソニアン天体物理学センターの共同チームは、アームの起源を探るためにシミュレーションを作成。

その結果に、チームは唖然とした。

 

アームは銀河生成期から生まれ、想像以上に長い間アームであり続けていたのだ。

アームは消え去ることも、形を変えることもなく、ほぼ「永遠」だったのだ。

 

今まで、アームの起源と運命については、天文学者の間で二つに意見が分かれていた。

一つは、アームは生まれては消えるという入れ替わり説、カムアンドゴー説。

もう一つは、ラッシュアワー説。中身は入れ替わるが、形はかわらないというものだ。

 

この説によると、アームには重力などの影響で、ラッシュアワーの車のように混雑した場所とそうでない場所がある。

星は混雑した場所ではゆっくりだが動いていて、やがて別のアームに移動する「摂動(perturbation)」がある。

 

 

シミュレーションの結果わかったのは、この二つの理論の間だということだった。

どちらの説も一理あるというのだ。

 

まず確かなのは、銀河が生まれるときの巨大な分子雲状態のときにすでにアームは生まれるということ。

そして、それはほぼ永続的に存在し続けるということだった。

これは、最初の説の、「やがて消え去る」ということとは違うことになる。

 

形をキープし続けるという点ではラッシュアワー説に近い。

しかし、一度形成されると、星々それぞれの重力の影響を受けながら、たとえ末端であっても一緒に居続ける。

そこに、ラッシュアワー説のような「摂動」はないのだ。

 

カムアンドゴー説もラッシュアワー説も、我々人類からすると気味の悪い話だ。

今回の永遠説なら、地球もなんとなく安心のような気分になれる。

地球は銀河の腕の、同じ場所にずっといるのだ。

 

※シミュレーション動画はリンク先にあります。

 

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