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ファンタジーな風景はビーバーが作り出す。

ByRem York Maash Haas

4月 10, 2013
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http://www.dailymail.co.uk/news/article-2306379/Timber-German-birch-looks-ready-topple-ringed-beavers--fact-GOOD-woodland.html
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2306379/Timber-German-birch-looks-ready-topple-ringed-beavers–fact-GOOD-woodland.html

 

 

まるで『アリス・イン・ワンダーランド』のセット風景のようだが、これは現実の風景だ。

しかも、人為的ではない。

 

この風景を生み出したのは、ビーバー。

ヨーロッパでは毛皮のためにほぼ絶滅したはずのビーバーが、ドイツにあるこの白樺に目をつけたのだ。

 

場所はドイツ南部、ババリア地方のLengenwang近く。

1979年から、絶滅危機にあったビーバーの保護プログラムを行っていて、このような「被害」が起こった。

ビーバーは白樺が好きのようで、木のまわりを回るように噛んでいく。

まるで木こりのようだ。

 

森林に被害を与えているかのようなビーバーだが、実際は森林にはいいらしい。

ビーバーは木の皮を食べて、残りかすを川などに捨てるが、それだけではない。

彼らは木を使って、意図的に川にダムを作り出すのだ。

水辺の木を齧り倒して、泥や枝をさまざまに組み合わせて、川を横断する橋のように組み立てる。

重たい木を運ぶときは運河のようなものを作って運ぶらしい。

さらに、ダムの中心には木をくみ上げて「ロッジ」と呼ばれる巣を作る。

 

このロッジに入り口が水の下にあるらしく、ダムの水位は常にこの入り口の上にくるように保たれるのだ。

 

 

そして、ダムが水を長い間保持すると、その森は干ばつや洪水が緩和される。

有害物質も、ダムによって出来た湿地で、微生物によって分解される。

 

そうして、下流には浄化された水が届くのだ。

 

ビーバーはイギリスでは16世紀に絶滅。

ヨーロッパ大陸では再生プログラムでデンマーク、ブルガリア、セルビア、オーストリアなどに再導入されている。

 

 

 

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