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案外力を入れていたiPhone5C

ByRem York Maash Haas

9月 11, 2013
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昔むかし、マックは高くて買えなかった。

「マックが高い」と感じた最後の機種は、PowerBook G3だ。

ジョナサン・アイブがiMacよりも先に発表した、彼のデザインが全面的に採用されたもので、新品は40万近くした。

F1のボディのようなカーブや、ボディ中央部のラバーコーティングなど、あらゆるところに高級感を感じさせるもので、雑誌の広告も高級化粧品のような感覚があった。

当時は、その憧れのG3を「持ち歩いて」、取材をしてみたいと願ったものだ(その後、中古を購入して夢を実現する)。

 

G3だけでなく、数あるPCの中でマッキントッシュは高級品だった。

だから多くの人は、日本のPC8801からの流れを汲むNEC機種や、シャープ、富士通の製品を主に使っていた。

そこに登場したのが、安価でカラフルなiMacだった。

安い上に、カラーを選べるという画期的なもの。

さらに、ノートはiBookも登場し、PowerBookはチタンボディのG4となった。

 

その後は、ライターの仕事ならiBook、デザインならPowerBookという感じになり、安い製品と高い製品で「憧れ感」は存在し続けた。

 

一方、現在のアップルを支えるiPhoneはオンリーワンだった。

「その廉価版が出る」という噂は、なんとなくネガティブに感じたが、アップルサイトのトップに登場し、しっかり紹介された5Cを見ると、その印象は大きく変わった。

あくまで、5Cは主力商品であり、iMacやiBookのカラフルで安価な思想を受け継いだものであると。

そして、iPhone5Sの系統は今後、PowerBookのような高級志向になっていく。

 

残念なのは、そのノートブック分野に高級感がなくなってきたことだ。

iBookもPowerBookもなくなり、高級だったはずのMacBook Proだけになってしまった。

ノートにはAirがあるが、デザインは基本的に一緒なので、Air自体に高級感があり、しかも安い。

消費者の購入欲や憧れをそそるようなコントロールが、できていないような気がする。

 

今後はぜひ、iPhone5Cを主力として打ち出してほしい。

iPhone5Sは、欲しい人だけが手を出す高級品として、ひっそりと販売すべきだ。

 

 

 

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