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スピード優先の道路という社会より。

ByRem York Maash Haas

10月 13, 2015
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朝早く、井の頭通りを駆け抜けた。

と言っても、のんびり自分のスピードで。

他にクルマがなくて、朝陽がきれいに道に射し込んでいたので、窓をあけてのんびり往った。

自分のスピードでのんびり走るというのは、クルマの醍醐味だ。

このときこそ、移動する物体に乗る歓びを感じることができる。

八ヶ岳の山道を走るときも、こんな感じだった。

 

だけども、夢のような時間は時々壊される。

後ろからクルマがやってくるのだが、たいてい2、3台まとめてくる。

そして、頻繁に車線変更して、さっさと遠くへ行ってしまう。

 

これは、普段の都心の走り方だ。

「流れに乗る」を合い言葉に、抜かされまい、追いつけ、追い越せとやる。

だから2、3台がまとめてパァーンと往くのだ。

 

こんなのんびりした朝なのに。

 

 

10月、体育の日の前の金曜日。

相模原のキャンプ場に向かう道で、私はまたのんびりやった。

窓をあけて、のんびり運転。

自分のペースを崩さない。

人々は前へ、前へと往く。

子供を乗せているし、競争の中には入るまい、と思った。

 

 

私は走りながら、いろんなことを考えている。

まず、四輪を意識する。

4つのタイヤを意識して走る。

その4つの真ん中に、どっしり佇む感じ。

F1に近いイメージだと思う。

 

それで、道路の感触を味わう。

どんな道路のどんなでこぼこかも、しっかり意識する。

ずっと向こうの前ばかり見ているとできない。

すると、運転がぐっと楽しくなる。

 

加えて、八ヶ岳の山道を一人往くように、ゆったりと自分のペースを作る。

風景を感じながら走るには、飛ばすわけにはいかない。

 

「流れに乗る」が優位の道路という社会で、私は自分のスピードで往く。

迷惑だ、他でやれ、というメッセージが聞こえてくる。

でも構わない。

「先に往け」

と私は言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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