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EU離脱を「ポピュリズム」と呼ぶメディアに疑問。

ByRem York Maash Haas

6月 28, 2016
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『「小さい」を選んだイギリス国民 EU離脱の心理学』を投稿した。

 

http://best-times.jp/articles/-/2426
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160627-00002426-besttimes-pol

 

このブログで過去に書いた記事を基にしている。

内容は、「田舎の小さな暮らしを壊されたくないと感じた人々が、経済成長よりも現状維持を選んだ」というもの。もちろん、離脱派には「自分たちのことは自分で決めたい」といった要素もあり、一言では語れない。だけども、離脱派が「勝つ」には、そういったカントリーサイドの心理が大きく作用したことは否定しがたい。

それにしても、投票後の一方的な報道には賛成できない。

私はどっちの味方でもないし、どちらが勝ってもリスクがあると思っているが、「ポピュリズムの愚」といった論調で右へならえなのは盲目すぎる。

ポピュリズムというならキャメロンの演説だってポピュリズムだし、ジョンソンも一緒。

結局、「慎ましい暮らしを望む」という声は、常にかき消される運命なのだ。

こんなことなら、EUは解体したほうがいい。

もともとあらゆる人や組織(ナポレオン、ヒトラー、ローマ)が統一を目指していて、大きい政府ができるたびに解体してきた。国単位で見ると現代に向けてヨーロッパはどんどん分割されているなかで、EUは巨大な権力を持つようになった。

スペインにもセルビアにもまだ分割の要素が残っているが、何を隠そうグレートブリテン連合王国も同じだ。

EUという巨大組織の一員としているよりも、セオリー通りであればウェールズとスコットランドが独立するのが未来(北アイルランドは特殊)。

中国も分割されていくのがセオリーのはずだ。

皮肉にも、EU離脱によってスコットランドやウェールズが独立したいという始末。

他のEUはどうするのかと考える前に、ドイツやフランスが脅しを始めたので小国は縮こまっている。

それでも、イスラム国等によるEU内テロが続けば、シェンゲン協定とEU移民法については疑問視されるだろう。

離脱に関するルールがない、というのも実にお粗末だ。

 

 

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