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トロロッソ・ホンダの4位はレッドブル・ホンダの序章。

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復帰したホンダを追っているファンにとっては、記念すべき日となった。

4位という数字に、落胆する人は誰もいない。「信じられない」ドライバーのガスリーが最後に呟いた言葉と同じ気持ちであるに違いない。(kuluma.jp)


まず、金曜日の予選が凄かった。

予選は1時間の間に3回、18分もしくは15分ずつ走り、少しずつ脱落して最後は10人になる。

それをQ3、Q2、Q1と呼び、Q1の最後の10人に残るのは、トロロッソのような中位チームには難しい。

マクラーレン・ホンダ時代では、Q1にギリギリ入れるときがあるかないかという感じで、残れれば万々歳だった。

トロロッソ・ホンダは初戦オーストラリアGPでQ3敗退。Q3敗退というのは本当に酷で、最後尾からのスタートを意味する。

それが、今回はQ3をガスリー、ハートレーともに楽々パスし、マクラーレンが14番手、15番手とギリギリで、しかもアロンソは脱落したドライバーと同タイム。つまり、Q3敗退もありえたタイムだったため、ツイッターなどではアロンソを揶揄するツイートが散見された。

Q2ではハートレーが苦戦。最後まで最下位だったが、最後ギリギリで11位タイム。Q1進出はならなかったが、ハートレーとしては好位置。マクラーレンも脱落し、13位、14位が決定した。ガスリーは見事Q2進出。実力からしてここまでで十分。Q1ではどう失敗しても10以内だから、これで仕事は終了と思われた…。

しかし、Q1でガスリーは見事6位で通過。予選6位というのはマクラーレン・ホンダ時代でもあまり記憶がないほどだ。(実際、初年度はQ3に一度も進めず、2016年オーストリアGPでバトンが5位。2017年はスペインGPでアロンソが7位)

というわけで、もう決勝はどうでもいいくらい、ガスリーは大仕事をやってのけた。

 

決勝、10位になったって拍手だったのに。

予選上位にいたメルセデスのハミルトンが理由あって降格のため、5番手スタートとなったガスリー。

だけども、今までの実績からして、決勝では10位入賞できるかどうかというのが大方の予想だった。

そもそも、オーストラリアではガスリーのPU(エンジンやバッテリーを含むパワーユニット)トラブルでリタイアしたのだから、まずは完走できるかどうかというのも心配だ。

決勝がスタートすると、まずガスリーが4位に浮上。映像では最初にトップチームが映し出されるから、はっきりとガスリーの青いトロロッソが画面に出てくる。

後ろを走っていたのはレッドブルのダニエル・リカルド。レッドブルはチームとしてレッドブルとトロロッソを持っているということで、レッドブルが上位チーム。エンジンはマクラーレンと同じルノー。トロロッソで成績を残したドライバーがレッドブルに昇格するというシステムで、今後はレッドブルがホンダのPUを搭載するという噂もある。

なので、レッドブルの前をトロロッソが走っている画は奇妙だ。

しかし、すぐにダニエル・リカルドが順位を取り戻す。正常な順位になったところで、トラブルでリカルドが電源落ちでリタイア。5週目にはフェルスタッペンもリタイアし、レッドブルが決勝のコースから消えた。

8週目で4位を走っていたガスリーは後方からあがってきたメルセデスのハミルトンに抜かれるが、これは想定内。

その後はタイヤ交換のいろいろで順位が入れ替わるが、最終的にガスリーは3位とも5位とも距離を保ったまま、単独走行のようなかたちで4位フィニッシュ。最後の無線で涙声で「信じられない!」と呟く感動シーンが世界中に伝えられたのだ。

ハートレーは序盤の接触トラブルとペナルティで後方を走り続けたが完走(10秒、30秒ペネルティで13位から降格。最終順位は17位)。マクラーレンはアロンソが7位と健闘した。

現在のF1ではメルセデスを先頭にフェラーリ、レッドブルが上位を独占し、それぞれ2人のドライバーがいるため、6位までが不動ということになる。序盤は先頭がフェラーリのベッテル、メルセデスのボッタス、フェラーリのライコネン(後にリタイア)がいて、その次がガスリーなので、ライコネンとガスリーの差は序盤からあり、やはりトップ3にはまだ及ばないのは確かだ。レッドブルもフェラーリもトラブルがなければガスリーは7位になっていたはずだ。

しかし、今期調子のいいハースのマグヌッセンを抑えたのは素晴らしいし、ルノーエンジン勢を引き離したのもマクラーレンをがっかりさせるのに十分だ。2日くらいはアロンソは眠れないだろう。

 

今年のテストで淡い期待を抱かせたホンダのPU。信頼性が高まったことだけでも嬉しかったが、まさかの開幕戦リタイア(ガスリー)。期待度が下がったところで、今回の4位というジャンプアップ。

これから先のホンダに期待を抱かざるを得ない結果であり、レッドブル・ホンダの未来も見えてきた。

未来の3強はメルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダ。中断がルノー、マクラーレン・ルノー、ハース、トロロッソとなるが、要はエンジンとして、メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダの4つの戦いだ。

2017年は綺麗にメルセデス、フェラーリ、ルノー(レッドブル)、ホンダ(マクラーレン)だったのが、マクラーレンのホンダ切りで複雑になっている。

ルノーは2016年から第三期としてワークスチーム参戦となり、レッドブルがホンダとなれば、ルノーはワークスのルノーに注力し、マクラーレンにサプライする。ルノーはサプライヤーとしての人生を閉じたいと思っているようで、マクラーレンのために何かをするとは思えない。

結局、マクラーレン・ルノーの上昇は見えてこないのだ。

 

と、大きなことを言いたくなるほど、ガスリーの4位は衝撃だ。

いつまでもガスリー4位の記事を読んで、余韻に浸りたい。

 

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