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世界の言語を聞き分ける赤ちゃんが、その能力をなくすとき

ByRem York Maash Haas

3月 27, 2011
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「赤ちゃんが語学の天才」というTED講演。
赤ちゃんがどのようにして言語を習得するのか、科学的に研究の最新情報です。
赤ちゃんは生まれて1歳くらいまでは、世界のどの言語の音も聞き分けができるそうです。
それが1歳くらいになると、自分の親が話す言語「マザリーズ」を聞き分けるために、それ専用の脳へと変化をはじめます。

そうして、日本人の私たちは英語のRとLの聞き分けができない脳へと変化していきます。

なので、その頃に違う言語も聞かせ続けるのがいいそうです。
しかし、映画やCDなどは効果がなく、あくまで大人の声からでないと効果がありません。

10分間のTED講演では、赤ちゃんの言語能力について語られていますが、これによって大人の英語習得のヒントも見つけることができます。
まず、大人の言語習得が難しいのは、母国語が上手だということです。
上手であればあるほど、「母国語を使う」という行為から外れることができません。
英語を話そうとしても、つい母国語から考え、翻訳しようとします。
そういう人はたいてい、TOEICなどが得意です。

次に、言語はあくまで音であるということ。
これは西洋の人からすると常識ですが、日本人は読み書きの脳が発達していて、言語は音だけでなく、文字、書く、読むという複合的なものであると考えます。
特に、漢字をさまざまな読み方で読んだり、ひらがなとかたかなを使い分けたり、西洋の人が使わない脳の部分を使うと言われています。
加えて、今までの英語教育は読み書き中心。学生の頃から高度な文法理解や単語の習得を課せられ、英語を母国語とする人も理解できないような文法用語を覚えてきたため、そこから抜け出すことは容易ではありません。

あくまで言葉は音で、音を聞いて音を出す。それだけです。決して学校のテストではありません。
but、言語習得が苦手なのは決して言われているように日本人だけじゃありません。
フランス人も英語を覚えるときに、文法がちがちになる人も大勢います。
第二言語習得の難しさは、全世界共通の話題です。

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アグリゲーターは海外取材のため一週間ほどお休みします。

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