誰もが陥るサイドMFという悪夢の領域

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http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2588292/Manchester-United-land-killer-blow-Manchester-Citys-title-chances.html

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今、日本を代表する二人のMFが「サイド」という立場を与えられて、困っている。

ミランの本田とマンUの香川だ。

今回のミラン対ラツィオ戦でも、早送りで観てもいいほど、効果的な本田へのパスはなかった。

サイドに張ることで相手SBの攻撃を防ぐという見方もあるが、ミランにもSBがいることを忘れてはならない。

やはり誰でも、真ん中からゲームを組み立てたい。

真ん中でやりたいのはルーニーもマタも、カカも同じだ。

昔の日本代表にもいた。

「サイドに張れ」とトルシエに命じられて、本来真ん中のはずの前園はくさっていった。

オリンピック出場を決めたサウジ戦2ゴールを知る人々には残念すぎるキャリアの終焉だった。

 

なぜ監督たちは攻撃の選手をサイドに散らせるのか。

「トライアングル」「コンパクト」という言葉でポゼッションを高めるなら、サイドに三選手が拡がるのは得策ではない。

真ん中に寄り添ってパス交換を繰り返したほうがいい。

香川も本田もマタも、スプリント力のあるアタッカーではない。

 

ウェストハム戦で最初のチャンスでは、香川が中央を走り、その前を走るマタにパスをした。

ルーニーも近くにいた。

三人の距離は近かった。

誰もサイドにいなかった。





 

次に香川が真ん中を走るヤングからパスをもらいオフサイドになったシーンでも、右サイドのヤングが真ん中にいた。

 

一方、モイーズ戦略らしい動きといえば、前半17分にサイドバックのラファエルから右サイドに「張った」ヤングに出されたロングパス。

ヤングはパスをうまく処理できず、ボールは相手DFに外に蹴り出されてしまう。

「組み立て」がまったくないシーンだ。

 

香川はなるべく多くボールをさわってリズムを作りたいという。

それはマタも本田も同じだ。

チームメイトが均等に多くボールをさわって、ボールを支配したいと考えている。

ウェストハム戦の香川は、結果的にサイドにこだわることがほとんどなかった。

たとえば、この試合で沸いたのは、前半20分ごろのパス交換だ。

香川は右のボランチの位置に下がってボールを受け、右に張っていたマタにパス。

マタは後ろにボールを戻し、今度は香川が右にいく。

マタは真ん中に移り、DFは香川にパス。香川はダイレクトでマタに戻し、マタはフェライニに。

フレッチャーからマタにパスをするとすぐにマタはフレッチャーに返し、前に張っていた香川が戻ってきてフレッチャーは香川にパス。

香川は「いつも通り」フレッチャーにパスを返した。

そこで香川にパスを戻してほしかったが、その後展開はまたサイドのヤングに流して失敗…。

まだ真ん中から崩す意識のないチームだから上手くいかないが、これが勇気を持って真ん中から崩すと面白そうな展開だった。

 

以下、サイドに張っているかどうかを基点に試合を見てみる。

 

22分、ヤングが前の推進力を感じさせる動きを見せつつ、中にパス。

中を見ていないので、とんでもない場所にパスは流れた。

 

23分、マタとフェライニで真ん中でのパス交換するも、左に張ったフリーの香川にはパスが来ない。

24分、中央のマタからサイドに張ってない香川にパス→シュート。香川、ルーニー、マタのトライアングルだった。

 

30分、サイドに張った香川にパスが来る。香川は逆サイドにいたフェライニにパス。

フェライニはヘッドで中央に落とすが、誰もいない。

31分、香川はボランチの位置まで下がってパスを受けるが、真ん中から少し離れたマタにパスをしてカットされる。

これは謎のパスだった。

 

32分、真ん中のルーにから、右サイドフリーのヤングにパス。

ヤングは真ん中を見ながらパスをしたが、見事に相手DFにパス。

しかし、相手DFは処理をミスし、ルーニーにゴールを決められる。

お粗末なパスとお粗末なディフェンスだった。

 

10分、真ん中にいた香川がバックパスで時間をため、チームを押し上げてポゼッションに入る。

しかし、マンUはチームとして「せっかち」なので、ゆっくりボールを保持しようとする意思があまりない。

なので、なんとか「いい方法」「最短の方法」を探してポゼッションのチャンスをすぐに潰した。

 

後半11分ペナルティエリアの端にいた香川にボールが来て、ルーニーにパス。

ルーニーはダイレクトで前に走る香川にパスし、香川はラインギリギリでボールを保持。

時間をかけて逆サイドにパスした。

ペナルティエリア内で落ち着いて時間をかけるというマンUらしくないプレーを印象づける。

 

23分ごろ、香川の動きがよりフリーになって、真ん中をうろうろする。

26分、サイドの張った香川に逆サイドからパス来るも、追いつけず。

 

32分、モイーズは珍しくルーニーとマタを交代させ(温存)、ウェルベックとエルナンデスを投入。香川を残した。

香川は自由に真ん中を動き、パス交換。

エルナンデスがアピールのために一人で仕掛けて失敗(こういう状態にしたモイーズが悪い)。

 

 

35分カウンターで絶好の場面到来。

ボールを持って中央にドリブルするウェルベックは、ペナルティエリア右を走る香川にパス。

香川はフリーのエルナンデスに向けてクロスをあげるも、あわず。

連携不足。その後は見せ場もなく試合終了。

 

2点目のラッキーゴールはサイドに張ったヤングだったが、香川はサイドにこだわることなく、パスを交換し続けた。

ひたすらパスを交換してリズムを作ろうとする姿は、イニエスタやチャビのようだった。

それに比べるとマタはボールを持ってリズムを一度切ろうとする動きが多かったように思う。

 

本田もこの試合の香川のように自由に動ければ、より評価は高まるのではないか。

ボールをあまりもらえないサイドでは、足の遅い本田は生きない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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