バックパス・ジャパン 日本代表対中国代表(東アジアカップ)
パスまわしに自信が無い人で代表を組むと、こうなる。
みんなでバックパスを繰り返す、なんの脅威もない試合回し。
一番嫌なのは、最前線でそれを繰り返すことだ。
ハリル”バックパス”ジャパンは、ここがいけない。
最前線のバックパス。
これは、サイドでボールを持っているときに、明らかにそのままゴールラインにドリブルできるにも関わらず、後ろを向いてバックパスをする。
いつになったら、奥まで切り込むのだろう。
中国の最終ラインはゆるゆるなのに。
バックパスはポゼッションのパスまわしといえば、美しく聞こえる。
パスをまわすことで相手をかき乱し、頭もついていけなくなったところで、不意にスペースに飛び出し、チャンスを作る。
しかし、そんな仕掛けはほとんどなかった。
まわしてはいるが、何を目標にまわしているのか。
ペナルティエリアに切り込まずにミドルシュートを打つのが目標なのか、真ん中から切り込むことが目標なのか、さっぱりわからない。「わからない」プレイをしていた。
まるで、マンUに移籍してからの香川みたいだ。
これは、ハリルのメンバー構成にも原因がある。
前線に川又、永井、武藤をハリルは置いたが、彼らでパスまわしはまったく出来なかった。
全体の視野を確保できない彼らや宇佐美に対して、サポートする動きもないから、パスがまわらない。
パスを上手くまわすには、まわりのわかりやすい動きが必要であることは、小学生でもわかる。
なので、せっかく前線に行ったボールが、あっという間に後ろに下げられ、最終ラインに戻り、カットされそうになる。
こんな日本代表は久しく見ていないから、日本国民みんなが不思議に思うだろう。この弱さを。
史上もっともバックパスをまわしている風だった日本代表が、2015年の夏に誕生したということだ。
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