年配者ほど一本橋(二輪教習)が苦手なのはなぜか?
若い人ほど二輪免許の一本橋が得意で、それが30代、40代、50代となると苦手になるそうです。
本当でしょうか。そしてなぜでしょうか。
反射神経も原因のひとつかもしれませんが、こんな考え方もできます。
若手は自転車に乗り慣れていて、年配になるほど自転車から離れる。そして、自動車運転になる。
自動車運転とバイクの違いは何かというと、一番大きなのは頭の位置です。
クルマは頭をヘッドレストにつけて、後傾で乗ります。
頭がぶれないことで、酔いません。
カーブのときも、頭をつけたまま目線で舵角を決めます。
一方でバイクは、常に頭がお尻より前にあります(アメリカンをのぞく)。カーブでは頭から先に入っていくような感じもあり、左右にも動きます。
もしクルマで背もたれを立てて、カーブをするときに頭から入っていくように左右に動かすと、酔います。
おそらく、予想した動きにならないからだと思います。からだを動かしたところで、クルマは反応しない。バイクはする。だからクルマだと酔うのでしょう。
背もたれにもたれて座っている以上、からだはリラックスしていて、クルマを何時間運転したところで筋肉への刺激にはなりません。
動かすのは腕だけ。重ステでもないので腕の力もつきません。
このように、バイクとクルマは本当に違う動きが必要になってきます。
クルマの運転になれていると、からだでバランスを取ることを忘れています。
そして、後傾がちになります。
そのまま一本橋に入ると、腕が伸び、正しいハンドリングができなくなります。
一方で、自転車は曲がるときにバイクと同じように頭から入っていき、比較的前傾なので問題ありません。ハンドルの力の使い方も同じです。
なので、年配者で一本橋が苦手だと思ったら、まず前傾になっているかどうか確かめます。
そして、リラックスしてハンドルを握ること。
それだけで若者に少し追いつくかもしれません。
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