ホンダのレブルは「完全なアメリカンではないし、スポーティな乗り方もできる」とか、「乗ってみると違和感があった」などと言われていますが、いったいどういうことなのか、しっかり詰めたいと思います。
「ジャパニーズアメリカン」と呼ばれたりするレブル。要するに、アメリカンのようだけども、いろいろアメリカンじゃないのです。
そこで、「クルーザー」と呼ばれたりもするし、「乗ってみるとニーグリップもできてスポーツ走行もできたよ」と言われたりします。
しかしです。
教習所でのCB400SFの一体感に包まれたあとに「スポーティな走りもできるレブル」を期待して買うのは危険です。
大抵のネイキッドはヒップポイントを高くすることで前傾姿勢を取りやすくして、ニーグリップもしやすく、身体とバイクがより近づけることで一体感が生まれます。自分の身体を傾けたら一緒にバイクも傾くあの感覚は、バイクの醍醐味です。
もしレブルであれをやろうとすると、できないこともないですが、ヒップポイントが低く、ハンドルも高いので、ある程度になります。
たしかに、ニーグリップもできて、膝荷重で曲がることもできます。
でも、レブルを乗る楽しさからすると、ちょっと違和感があります。
レブルに乗って、もっとも爽快に乗る方法は、やはりボバースタイル。
教習所で習ったこととは真逆に、腕を伸ばし、上半身を起こし、膝を開き、つま先を外に向け、アウトサイダー的に乗るスタイルです。
このスタイルでレブルに乗ると、爽快です。
低い単気筒の音を響かせながら、偉そうに乗るあのスタイルが、一番レブルを快適に乗る方法です。
レブルのコンセプトはシンプル&ロー(生)ですが、これはロー(低い)&ナロー(細い)にかけています。
このスタイルのままカーブも楽にできますし、カーブのときだけ前傾姿勢をとっても楽しいです。
理屈じゃないので、これは乗って、その姿勢をとってみることでしか、理解できません。
レブルの広告には、前傾姿勢を取るライダーと、上半身を起こすスタイルのライダーと、どちらも登場します。
おそらく、「ボバーだけどもスポーティに乗ってほしい」という意図だと思います。
ところで、ボバーの言葉の原型はヘアスタイルのボブから。フェンダーを短くしたことでそう呼ばれたそうです。
一方、カフェレーサーはタンクからシートまで平行で、セパハンも多く、前傾姿勢が魅力の一つ。
まったく違う乗り方なので、「カフェレーサー的にレブルを乗りたい」ならオススメできません。
「ボバースタイルを少し味わいながら、軽快に乗りこなしたい」がレブルの解答だと思います。
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