車が好きな理由はいつもはっきりしているわけではない。だけども、車が進化していくにつれて、モヤモヤしたりすることはある。
それが何なのか、たいていよくわからないけれど、一つに「メカ」という言葉が表す感情があるような気がする。
「メカ」という言葉には、昔の超合金のロボットであったり、仕掛けのみえる腕時計であったり、物理的な何かが見えるもの。初代ガンダムもガソリンや油圧システムのような雰囲気があり、メカだった。
こういうメカなデザインにぐっとくればメカ好きであり、車にその要素を少しでも欲しいと思っているはずだ。
車でメカというと、エンジンはもちろん、シャフトやハンドル、物理的に動くものはメカだ。
よりメカを感じようとすると、クラシックな車に向かっていく。
ポルシェはいつもメカっぽく、最新でもメカっぽい。
そして、古い車はエンジン音が気になる。今日は調子が良いかどうか、窓を開けて確かめながら運転したい。
そういう意味では、カブリオレはメカ的だ。音楽をかけず、幌を開けてエンジン音を確かめる。
メカという言葉の由来は、日本では機械装置を意味するメカニズムから、海外では空想的機械装置のロボットなどを意味するという。
古い車やマニュアルには、メカを操るという意識がやはりある。一方で、最近のクルマはオートマだったり、エンジン音をしずかにしたり、スイッチ類をタッチパネルにしたりして、メカ感は薄くなっている。
EV化すると、メカがデジタル化してしまって、どんどん別モノになっていくのだ。
新しい車や最新EV、ハイブリッドは、メカを感じる瞬間は少ない。そして高い。
ピュアガソリンは減りつつあるが、メカ感を感じるという意味ではお得だ。
アクセル感を内燃機関に近づけたというマツダのMX-30。
エンジンが動き、ハンドルを動かし、シフトをチェンジしてアクセルを踏み、タイヤを左右に動かすというアクションを、メカとして愛するなら、車選びは明確になってくるかもしれない。
車に限らず、物選びもメカ的なものはある。
これは1970年代、車のメーターのようにローラーを縦に回す腕時計で、アナログ感満載だ。
多くの人を虜にしたこの腕時計を、現在に蘇らせたのがFuture Funk。
(ザ・スーツカンパニー) FUTURE FUNK/ステンレススチールケース サークルローラーウォッチ シルバー×ブラックこのローラー式はFuture Funkだけでなく、他メーカーもある。こちらはコクピット。
[フランテンプス] 腕時計 コクピット ローラー式 メンズ (ブラック/ナトーベルト)フラウテンプス版はどちらかというと飛行機のコクピットを意識したもの。
アップルウォッチが欲しいのか、メカウォッチが欲しいのか、正直悩ましいのは間違いない。
フラウテンプスはこんな「メカ」も出している。
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