beautiful beauty blue bright

自動二輪免許 教習所の一本橋に隠された本当の意図とは?

Facebook http://www.facebook.com/maashjapan

二輪免許の一本橋には素晴らしい意図があることに気づいたのですが、現在チャレンジ中の人には一本橋にまつわるさまざまな情報が邪魔している状態。

たとえば、「停止して時間を稼ぐ」「倒れる方向にハンドルを向ける」はいずれも中型免許取得における平均台(一本橋)とはあまり関係のないスキルです(公道では別です)。

つまり、大型免許の一本橋や白バイの一本橋と、中型で必要な初歩技術を混同してしまうと、大変なことになります。

筆者は高校1年の誕生日の週に原付免許を取り、バイトをして貯めたお金でMTX50という大きなモトクロスバイクを購入。成人するまでそのバイクで北海道中の山々を駆け巡り、東京でもしばらく乗っていました。その後はクルマに興味が移り、実に25年を経て、46歳で中型免許取得のために教習所に通っていました。

ミッションのバイクに乗り慣れているため、CB400はただひたすら楽しく、運転技術を磨く閉鎖サーキットでの走行は夢のよう。

こけることもなくストレートで卒業しましたが、唯一最初に苦労したのが平均台。

初日のことを思い出してみると、まず2速で停止線に止まらずに平均台を走り、たいていの人がクリアします。

次に1速で、停止線から行きます。失敗します。

フラーッと左に曲がってって、台から落ちていきます。

「あれ?」

このとき教官が言っていたのは、

「腕をフラフラさせながら、鬼の半クラでいってください」

だけ。

と言われても、自分としては、「バランスは体とハンドルでとる」「スピードはフットブレーキ」という意識で挑んでいました。

一応、言われたとおりに、フラフラを思いっきりやって成功しましたが、

「やりすぎです」と注意。

タイムも8.5秒でクリアしましたが、その後は何度も落ちて、成功率は半々くらいで、その日の授業は終わりました。

「こんな状態では卒検までにクリアできない」

誰もがそう思うはずです。

平均台は若い人は上手で、年配の人は失敗する」という話もありました。

しかも、次の次からオートマ教習で、その次が一段階みきわめ。

みきわめまでに練習する時間はそれほどありません。

次の授業で

鬼の半クラ」、

つまり音をぶんぶん唸らさせてゆっくり走るやり方を指示され、初回にそのやり方で一本橋を成功させたものの、実際にその「鬼の半クラ」が何のためなのかよくわかっていなかったので、周回中に教官の指導を受けながら半クラで走り続け、なんとか低速での安定走行に自信を深めます。

この、足を着かない低速走行の記憶がMTX50であまりないのは、すぐに足を着いていたからだと思います。

誰かも何も教わらないと、公道において足を着けることに気をつかいます。

足を着いて安全に止まることも大事なことです。

でも、一本橋では足を着けません…。

また、ある一人の教官に、「一本橋は入り方が命。スピードを出して乗って、そのあと減速」と指導されました。

それも上手くいったので、その日からは「これでいけるだろう」と思っていましたが、今思うとそれだけでは理解が足りませんでした。「スピードを出して乗る」と「鬼の半クラ」は別モノだったのです。

スピードで乗るのか、鬼の半クラで乗るのか?

次の実習ではオートマで、通常の平均台よりも細い平均台をスピードを気にせず走るというのがあり、それに成功したあとに通常の平均台にチャレンジすると広く感じて成功しましたが、あくまでオートマ。腕のふらふらもせずにクリアしてしまいました。

次回の見極めでは坂道発進やクランク、スラロームなどをやりながら、一本橋に挑みます。

「一本橋は入り方が命。スピードを出して乗って、そのあと減速」

でやって成功していたのですが、当然、スピードが出すぎなので、乗ったあとにフットブレーキを使います。

すると教官が、「フットブレーキなんか使わなくていい、ずっと半クラでいい」と嫌味たっぷりに言う(いわゆる教官によって言っていることが違う問題です)ので、発進時から半クラからで一定のスピードで入り、「安定したバランスによる成功」を実現しました。時間もまったく問題なくクリアできるスピードで、あまりに完璧だったので教官も「それ!」というお言葉をいただき、見極めも無事クリアしました。

そんな感じで、なんとなく上手くなってきましたが、理論が頭に入ってません。

いつ、また落ちてスランプに入ってもおかしくありません。

第二段階に進むと、この教習所では卒検コースを走ります。その間、一本橋はなし。

年末の休みに入り、年開けからまた一本橋があります。

その間、自転車でいろいろとバイクの技術を再現してみました。

自転車にはバイク教習のヒントがたくさん隠されている

たとえば、直進中にハンドルを切ると、反対の方向に車体が傾き、動くという逆操舵という現象。自転車でも起きました。

左に曲がりたいときに、その特性を利用して右に少し切ってから左にハンドルを切るというテクニックも同じでした。

車体を傾けてすぐに直立させたいようなパターン、つまりスラロームではリーンアウトが有効ですが、これも自転車も同じ。

低速で曲がるときにおおまわりにならないように、ハンドルをしっかり切る(舵角)も同じでした。

自転車では曲がるときにハンドルに力を乗せる人が多いはずで、そうすると舵角を取る曲がり方はできないはずですが、やってみると面白いように曲がるし、回転も思ったようにできます。

力を乗せるといえば、上半身の脱力も同じでした。

7歳の娘が自転車に乗るときに、いつもハンドルがふらふらしていて、なんでだろう? と思っていましたが、

「ハンドルはそっと押す感じ。傾きをハンドルでバランスを取ろうとしないで。ペダルを踏めば立つから」

このアドバイスで、娘の自転車はふらつきをなくしました。

そして、これこそが一本橋のアドバイスそのものだったのです。

子どものころ、自転車で手放し運転をしたことがある人は多いはずです。そのとき、自転車を立たせたのは、踏力。ペダルを踏むことで、バランスを取り、自転車は起き上がり、立ち、安定しました。

さらに、自転車でまっすぐな線を走るときは、ハンドルを両手で軽く押すような感じで、まっすぐを保ちます。

これは慣れている人は自然とやっています。ハンドルの真ん中を支点にして、軽く押すような荷重をすることでまっすぐにしています。

また、何を基準にまっすぐにしているのかというと、目線です。

少し前を見ることで、まっすぐなハンドルの位置を把握できるのです。

このハンドルワークのためには、

脱力が必要です。

私はモトクロスバイクのダートで、ハンドルを下に押しつけて安定させる走法のクセがあり、肘が開き、体重を乗せがちでした。このハンドル荷重は、一時的に立ちながら停止したり、白バイがやっているような時間をかけてわたる一本橋などでは有効です。

これを教習車の普通走行時にやると、発進と停止時にふらつきます。

ハンドルをまっすぐにキープしにくいからです。

そのためにはどうするのか。

自転車と同じように、力を抜いて、支点をテコにして押すように荷重します。

これによって頭の位置も安定します。左右にぶれません。

腕の力を抜くには、ニーグリップをしっかりして、肘がだらだらと内側に入り、猫背になるような姿勢にします。

猫背は、頭が下がることで安定も生みます。

これによって走行も安定すれば、発進、停止も安定します。

以前にバイクで教官の指摘があり、開いている肘を少ししめると、実際に走りは安定しました。それは腕の力を抜けという意味だったのですが、それを自転車でやってみました。

腕の力を抜き、添えるようにハンドルを掴む。支点に荷重するように、両方のハンドルを押すようにする。すると、理想的なバイクの姿勢になりました。

ぐっと力を入れて掴んで、たとえば右にステアリングを切るときに右手を自分側に引っ張るような動きよりも、左手をすっと押すほうが理想的です。引っ張るような動きは肩も一緒に動いてしまう可能性があります。

発進直後からのふらふらハンドルは、上半身の力を抜き、そういった軽く押すようなステアリングができるようになります。(※押すステアリングは教習本に記載されています)

一方で、「倒れる方向にハンドルを切る」というアイディアは、まっすぐ進んでいるときにハンドルを切ると、逆方向に傾く逆操舵を利用しています。

これを左右にやり続けることで、倒れるのを常に防ぐような動きにもなっています。

なので、これも時間を伸ばす上でのテクニックですが、基本は駆動力だけでバランスを取りたいので、これは大型以降のテクニックになります。

後半余裕があるときにスムーズに右、左と切ると、本当にスラロームのように一本橋を動きます。

これも余裕があるときには上級テクニックになります。

いずれも、押すステアリングにすることで上体が安定します。

まっすぐなハンドルを実現するのは目線

もしまっすぐ進入していたら、多少スピード不足等で傾いても、目線を変えずにハンドルをまっすぐな状態にすることで、前への推進力による直立復帰を可能にします。

もしハンドルが右や左に傾いていたら、その方向に進んでしまいます。

バイクの特性として傾いた方向にハンドルが切られる(セルフステアリング)というのがありますが、一本橋ではそれを阻止します。

安定の前への推進力(加減速が少ない)と、まっすぐなハンドリングによって、一本橋は成功するのです。では、何を基準に平均台に対してまっすぐなハンドリングを実現するのかというと、繰り返しになりますが、目線です。

目は、目標点を見ることで、自分がまっすぐ向き合っているかどうか判断できます。

右をみたり左をみたりすると、まっすぐな方向に対してハンドルの角度を調整できません。

「遠くを見る」という方法は、ハンドルをまっすぐにするために見ているのです。

一本橋の意図とは、「細い道をまっすぐ進む練習」で、長くすると「低速でバランスが難しい状況でも、細い道をまっすぐ進む練習」で、さらに長くすると「低速でバランスが難しい状況でも、前に進む力でバランスを取り、ニーグリップで上半身の力を抜いてハンドルをまっすぐに保ち、細い道をまっすぐ進む練習」です。

決して、20秒や1分を稼いで喜ぶ企画ではないのです。(なので、白バイの一本橋の映像などは教習中は見ないほうがいいです。公道に出てからは有効です)

前に進む力を出し続けるために、一番遅く一定の速度を出せる半クラにします。

また、半クラにはスピードが落ちたときにエンストさせないという目的もあります。

停止線の前で、バイクと一本橋をまっすぐにして、発進するとニーグリップで下半身とバイクを一体化させ、頭はまっすぐ、先を見ます。

がっつりハンドルを使ってまっすぐにしようとすると大変ですが、軽く押すようにするまっすぐなら簡単です。

先が見えるなら、できるだけ頭は低いほうがいいです。

前に進む力で立とうとするバイクの邪魔をしてはいけません。もし頭が右や左に傾くと、バイクも一緒に傾きます。

スピードが落ちて危ないなと思っても、半クラの力で安定化させます。

「ハンドルの向きでバランスを調整しない」そう思うことが大切です。

バランスが崩れた! と思っても、クラッチの開きで前に進む力を加えることを基本で立たせてください。目線がしっかりしてれば、ハンドルを押すようにしてまっすぐにすることができ、バイクが傾いてもリーンアウトのように頭を残せばいいのです。

傾いてもハンドルをまっすぐに保てたら完璧です。(左に倒れたら左手が少し伸びる状態)

よっぽど崩したときはクイックな逆操舵も効くかもしれませんが、基本はふらふらハンドルで大丈夫だと思います。

ふらふらハンドルは逆操舵の繰り返しという説もありますが、他にも強制的に上半身の力を抜くという効果があります。自転車でやってみるとわかります。

また、ふらふらしていても右手や左手でハンドルを押ながらまっすぐに保つという意図もあるようです。ただ、もし傾いてしまったらふらふらはストップです。

というような方法論を正月の間に考えました。

理論武装をして一本橋に挑んでみた

一本橋にはもう一つ気づきがあります。

頭の存在です。

なんとか立っている棒の上に、少し思い丸い球体があるとします。

その球体が少し傾くと、棒を支えるのは大変です。すぐ傾きます。

バイクは体が起きている場合にそれと同じことが起きます。

それを利用して、ストレートで安定させたり、カーブを曲がったりします。

なので、「まず曲がる先を見る」というのは、頭がたとえば左を向くと、中心から左に少し外れ、左に少しバイクが傾く準備ができて、そこからセルフステアリングで曲がっていくのです。(自転車で研究した結果です)

なので、逆操舵のように逆に切るのと同じようなことを、頭でできるのです。

その傾きを強制的に膝で行って、頭を残すのをリーンアウトと言いますが、頭が残っているので回復が早く、スラロームに向いています。一本橋にも向いています。

ただ、教習所によっては大型教習でしかリーンアウトは教えないそうです。

このように、理論武装を年末年始にして、5日に実習に挑みました。この日は初めての急制動と回避、コースでははじめてのスラロームと一本橋です。とにかく方法論を試したいという気持ちでいっぱいです。

急制動は最初はどうしてもクラッチを掴んでしまいましたが、「エンストで止まる」という教習所の指示に従ってエンストで止まるようにしました。

回避、スラロームなどをこなして一本橋。

頭でっかりになってはいますが、とにかく試します。

まず、5回ほどのチャンスは、すべて成功でした。

ニーグリップや頭の位置を意識しているため、通常の発進や停止も安定し、それが一本橋にも影響してました。

スピードは決して遅くはないですが、安定感はありました。

ただ、最初はどうしても腕に力が入り、乗ってから気づいて腕の力を抜くという感じだったので、それを最初からできるようにすることが課題です。

また、20日ぶりだったのか、半クラの低速がそれほど上手くいかず、スピードが出た印象でした。

上手くいくときの半クラは、唸るように回転音がします。発進時から半クラが決まると完璧ですが、今回の発進は普通の発進だったような気がします。

どうして唸りをあげながら低速になるのかと考えてみると、クラッチ板が滑っている状態だからです。

ということは、繋がると音が消えて動いてしまうので、半クラの握りの状態は、より握っている状態にしなければいけません。

普通に発進をしようとすると、感覚的にそれを避けて「きれいに繋げよう」とするので、相当意識しないと半クラ状態になりません。

無意識でやってしまうのは問題ですし、坂道発進でやってしまうと失敗に繋がります。

滑っている状態でアクセルをもっと開くと、ブワーンと騒音状態になります。

そして、回転しているのにあまりスピードが出ないという極低速状態になります。

低速ですが、驚くほど安定し、直立します。

もししっかりスピードを出して平均台に乗ろうとすると、台に乗るときに安定しますが、半クラ状態を作りにくくなり、今回のチャレンジはそれをやってしまったようです。

半クラは公道で使うことはあるのか?

若い頃に乗っていたバンは非力で、雨の日に急な坂を登るのが苦手でした。

ガクガクしてくると使うのは半クラです。

半クラはパワーアップのために使っていたのです。

もしかしたら、半クラで回転が安定したあとはしっかり繋いで回転数をあげるべきだったのかもしれませんが、当時の認識では「半クラはパワーアップ」でした。

当然、音はうるさくなりますが、まわりは住宅街ではなかったので使えました。

今、教習所でやっている低速の半クラは、クルマでは使いません。クルマは低速でも倒れないので、ブレーキを使おうがクリープを使おうが自由に低速走行ができます。

一方、マニュアル車のバイクの超低速は厄介です。キープして走り続けるならたしかに半クラは有効です。

しかし、音がうるさいので公道で使われることはまずないでしょう。

公道では一速を繋いで普通に走るか、クラッチを切って惰性で走ったりします。低速が必要になっても、足をついて止まりながら行くだけです。

新車を買ったら、「クラッチ板を痛めたくない」と思うだろうし、滑らかな発進を心がけていると、あの低速半クラは失敗の部類に入ります。そうして忘れていくのです。

なので、長い間中型免許でバイクに乗っていた人が大型に乗ると、低速走行と半クラに苦労するはずです。教習所でも大型の人が半クラ走行に苦労している場面によく遭遇します。

体が覚えているからです。

私が20年振りにバイクを運転しても、スラロームで自然とフットブレーキを使っていたのは、自分でも驚きました。バイクを乗ったあとにオートマのクルマに乗ると、止まるときにクラッチを踏みたくなります。

こういう感覚で人は動いているので、初めての急制動では思わずクラッチを掴み、エンストせずに成功させてしまいました。本当はこのクセがあるのはいいはずですが、教習所としては「エンジンブレーキも使うため」とのことでした。

というわけで、普通にバイクに乗っていると忘れてしまう半クラ走行、卒検が終わった瞬間に忘れ去られる鬼の半クラは、ネットやYoutubeなどではあまり登場しません。

でも、たしかに卒検では有効です。

やり方としては、アクセルを少し開け、半クラが繋がりはじめのあたりで止めます。

すると、アクセルを少しあけても、唸るように、滑るようにただ回転数があがります。

その唸りを維持した迷惑騒音状態で走るのです。

回転数が上がってもスピードが出ない感覚は異常とも言っていいくらいですが、低速でしっかり進みます。

スピードを出したいときは少しクラッチを離せば繋がっていくということです。

正直、発進時に「頭をまっすぐに(できるだけ下げる)」「肩の力を抜いて」「目線はまっすぐ」「ニーグリップ」「スピードにのせて」と唱えていたら、スムーズな普通の発進になってしまいます。

これは公道では有効です。

教習では、「半クラをしっかり作って進入」と唱えるだけで十分かもしれません。

そして板に乗ったら、「頭をまっすぐに」「肩の力を抜いて」「目線はまっすぐ」「ニーグリップ」にすればいいのだと思います。

バランスを取るためにスピードが欲しいですが、アクセルを回してもスピードアップしません。

半クラを少し緩めることで出ますが、このスピード調整は練習が必要かもしれません。

脱力はあらゆるスポーツに応用できる

今までスキー、サーフィン、ウィンドサーフィンとバランス系のスポーツを楽しんで来ましたが、思えばすべて上半身の脱力という方法は共通しています。

スキーで力を入れるのは膝で、上半身はリラックスします。

サーフィンもできていたかどうかはわかりませんが、下半身中心です。

ちょうど今、子どもにローラーブレードを教えていますが、脱力と頭の重心の話をするとすぐに滑られるようになりました。

体の一番上にある頭の移動によって動くこと。斜め右、斜め左とスケートやローラーブレードは進みますが、先に頭を右なら右斜め前に出すことで、倒れようとするのを支えるために右足を頭の真下に出します。

次に頭を左、そして右と降るだけです。

子どもは最初は倒れるのが怖いので、「右左と足を出して」と言っても、頭がついていきません。

なので後方にバランスを崩してしまいます。

「先に頭を出す」を勇気を持ってできれば成功します。

これはスキーも同じで、急な坂になればなるほど、まっすぐ立とうして、頭が後ろになります。

どんな坂でも、斜面に対してまっすぐ頭を立てないと(前屈みになるということ)、滑れないし、止まれません。

また、こわくて体ががちがちになって、上半身も固まるのが初心者です。

娘も同様だったので、「腕をだらだら振って肩の力を抜いて」と指示すると、自然にバランスを取る腕の動きになり、肩の位置も落ちてそれらしい格好になりました。

さて、明日はまた一本橋の練習ができます。

MEMO

「見た方向に曲がる」と「ジグザグ走行」について考えてみましょう。

よくバイクは「見た方向に曲がる」といいますが、いったい何のことなのか。

たとえばローラーブレードで手をまっすぐ前に出して走り、曲がりたい方向を見るとそちらへ曲がっていきます。

どういうことでしょうか。

バイクでも早めに曲がる方向を見ると、スムーズな角度をとることができます。

レースゲームをやっている人なら、レースでさえコーナーを見ているとうまいハンドリングができるのを知っているはずです。

まず、コーナーでは頭を右や左に向けることで重心の移動が起こります。

ローラーブレードはそのせいで曲がるようです。ゲームには重心はありません。

次に目ですが、遠くを観ることで大きな動きではなく、ゆったりとした移動(重心だったり、スティック)ができるようになります。

近くを見て角度を決めて曲がるのは難しいのです。

カーブの出口を見るのは、目標点を定め、ハンドルの舵角、スロットル開度を決めるため

スラロームでは「三本向こうを見ろ」と言われましたが、これは頭を残すリーンアウトを実現しますが、もし頭を残せるなら、まっすぐ顔を前に向けたまま、目線は近くの通過ラインを見てもいいということになります。

また、一本橋では肩を動かさないようにしますが、曲がる場合は肩や体がカーブの方を向くことで、目線による角度の設定を助けます。

家の中でハンドルを掴むような格好をして、少し離れたものを見るとき、その目標点に対してハンドルがまっすぐになっているかどうかをチェックしてみてください。体が正面を向いたまま、頭だけ右後ろのほうを見ても、ハンドルの角度の設定は難しいはずです。体も一緒に向けていくと、簡単になるのがわかるでしょう。

ローラーブレードは頭の向きや重心で意図的にハンドリングをしますが、その角度を無意識に判断しています。ゲームでも目標点に向かう角度を認識します。

いずれも、見ることで角度を設定しています。

バイクはリーンウィズで曲がっているときは、コーナーの角を目指すことで今の自分に対してどれくらい倒せばいいのか、調整しています。基本的にはハンドルがそのコーナーに向いていればいいはずです。

まっすぐ走るには、目標点を見ることで、そこに対してまっすぐなハンドルの角度を設定できます。

見なければ設定できない。

ということです。

同時に、スロットルをどれだけ開ければいいのか。これはバイクの傾きを設定することにもなりますが、あまり回すと外側に拡がるので、それを調整しながら曲がります。その調整の根拠となるのが、目標点の角度にバイクが向かっているかどうかです。

つまり、目標点を見ながら曲がることで、的確にバイクが曲がり、そこに向かっているかどうかを判断しながら、スロットル開度を決めていきます。

開けていくとバイクは立ち上がるので、舵角も外側を向きます。

それだと目標点に向かっていないと判断すると、スロットルを弱めて舵角を目標点に向けていきます。


白バイのジグザグ走行は20秒や1分といったトライアルで有効なものです。

あらかじめハンドルを切って体の位置でバランスをとることで、しばらく停止できます。

その後、逆方向にハンドルを切って少し斜め進み、また止まります。

直線より距離がとれるという理由と、あらかじめ傾く方向がわかっているのでバランスが取りやすいという利点があります。

しかし、テクニックとしては「ハンドルを切ってバイクの角度と体の角度で三角形を作ってバランスを取って停止する」というものだけです。

この場合の一本橋は、テクニックとしてはそれだけです。

ただ、それを白バイのような大きいバイクでやるのは相当な技術だということです。

教習の一本橋におけるふらふらハンドルは、このジグザグ走行とは別のものです。

低速カーブもハンドルを押す必要があります。たとえばクランクなどで車体を傾けずにハンドルだけ切りたいとき。右に曲がるなら、左手を押すようにハンドルを切ります。

もし通常の状態で腕が伸びきっていたらハンドルを押せないので、前傾姿勢も時には必要になります。


正月明け、週末には第二段階の見極めがあっという間にやってきました。

午前中は2時限。最初ははじめて二つ目のコースを1度だけ走り、あとはひたすらスラローム、急制動、一本橋。

はじめてのコースはウィンカー消し忘れが何度かあったものの、無事終了。

スラローム、急制動をこなして、最初の一本橋。

落ちました。

原因は、半クラを作ろうとして作れず、低速すぎて最初にバランスを崩すというパターン。

勉強になりました。

その後は2時限分、ノーミス。時間もクリアしていました。

最初はやはりスピードが少しある状態で乗っていたけれども、少しずつ半クラ状態でゆったり進入ができるようになり、後半もかなり余裕のある動きができました。

まず、半クラ作りに慣れていない前半戦は、やはり脱力が最初はできないというのがあり、半クラ進入がスムーズになると早い段階で脱力ができます。

脱力ができるとかなり余裕の状態になり、ふらふらも時間稼ぎで行うような感覚でした。

というわけで、第二段階の最終日見極め。コースも2コース走らないといけないので、あっという間に終わってしまいました。

一本橋は、あまり考えずにさっさとこなす感じで終了。

「鬼」とは言えないくらいの半クラ低速でふらふらで、基本通りに行いました。

最終日を振り返ると、あまり考えずに気楽に発進をするようにしていたら、ほとんどが鬼の半クラ発進にはなりませんでした。

この原因もよくわかりました。まず、何も考えないといつも通りのスムーズ発進になること。

そして、低速で倒れることがわかっているので、安定して直立させたいという気持ちからスピードが出てしまうこと。ゆっくりでも、加減速がなければ安定して乗ることができるはずです。

普通の発進はクラッチをスムーズに開きますが、気持ちゆっくり、もしくは途中で止めるようにして入っていくこと。前に進むことを忘れなければ(安定しないと思ったら繋いでしまうこと)、あとは前を向いてハンドルを軽く押すような気持ちでまっすぐにすること。

真ん中の支点を使って、軽く押すことでまっすぐにすること。微妙なふらふらハンドルも同じ原理です。

これで間違いなく成功するはずです。


まとめます。

平均台の目的

  • まっすぐ走る
  • 低速でバランスを保つ

そのために必要な技術

  • 上半身の脱力
  • ハンドルの支点を利用して押して調整し、まっすぐを保つ
  • 目線によってハンドルのまっすぐを設定する
  • 一定速の低速を半クラで保つ
  • 頭をまっすぐに保つ

中型では必要ないが、大型では役に立つ技術

  • 逆操舵による直立
  • ステップ荷重による直立
  • 一本橋の幅をつかったスラローム走行
  • ハンドル荷重と舵角による停止

「時間のクリア」は最重要項目ではないはずです。低速にするのは、あえてバランスを取るのを難しくさせることで、バランスの取り方を学ぶためです。時間をクリアしたり、10秒にしたり15秒にしたところで、正しいバランスの取り方ができていなければ意味はないのです。スピードを遅くするのは、自分がバランスの取り方を学ぶために積極的に生み出す状況のことで、バランスの回復にこそ意味があるということです。

すなわち、台の上で止まってみたり、ジグザグを意識する(後半余裕があると、ゆるやかなジグザグで時間稼ぎはできます)のはまったく別の技術です。Youtubeにはたくさんのそういった動画があり、教習所でもタイムを伸ばそうと頑張っている動画がありますが、気にする必要はありません。卒検ではほとんどタイムは関係ないので、しっかりと基本技術で行くべきです。

10秒以上を狙う大型ではそういった次の段階の技術も必要になってくるかもしれません。

しかし、そうやって熟練し、20秒以上を稼ぐようになると、中型とはまったく別の技術や荷重になってくるのです。また、熟練者は中型でやるような技術を取得している上でやるので、問題はありません。

中型の最初の挑戦で失敗する主な原因は、「がに股、引くハンドル操作によって上体がぶれる、ブレーキでこらえようとする、目線が動く、頭が動く」などです。加減速の激しい車体をコントロールするのは困難です。また、バランスを取ろうとしてハンドルが右に左にぶれるのも難しくします。何がまっすぐなハンドリングを実現するのかがわかれば、成功率は格段に上がります。

というわけで、理論武装を固めて自信を深めたうえで、卒検に望みます。

高校1年でバイクショップに行って、MTX50にまたがって初めて公道を走ったとき。

それまでにさんざん本を読んで叩き込んだイメージ練習と理論武装によって、ノーミスで家まで辿りつきました。

このときの成功体験があるので、たとえ中型免許のように練習できなくても、イメージを重ねれば成功できると信じています。


卒検は無事終わり、その日のうちに免許を併記しました。

感想としては、「理論を試している余裕はない」です。

いろいろ考えている途中なので、試したいことがいろいろありましたが、そんな余裕なく、たんたんと過ぎていきました。

一本橋においては、ブリーフィングで「今までのがんばりはみているから、決してタイムを伸ばそうとせず、スピードを出していいです」みたいなことを言われました。

なので、普通に、普通のスピードで、クリアしました。

そして、鬼の半クラのことを一瞬で消し去りました。

公道で必要なのは、一速でびゅんとやってすぐにクラッチを切り、ブレーキをかけて減速しながら進むこと。

そのあとは再び半クラでスピードをつけるか、足を着くこと。

足つきが悪い場合は、極低速が必要になってくるときもあるのかないのか…。

卒検まで、つまり見極めまでに、一本橋の時間クリアは求められるでしょう。

だから、半クラ発進もできるようになればいいと思います。

でも、何もイメトレ等の予習をせずに、教習所だけで何かを得ようとすると、補習も受けなくてはならなくなるだろうし、ストレートの場合はそれはそれで理論武装できずに卒検に来てしまうと思います。

見ていると、運転がものすごく上手くならなくても、卒検は受かります。

もしここに書いているような方法論をもっと早い段階から試しながら挑めてたら…と思います。大型ならその余裕はありますね。

見極めまでにいろいろ試して、卒検では安全牌で挑む。

それが何よりだと思います。

いろいろ書きましたが、最も重要なヒントは、「目線によってハンドルの角度は作られる」ということです。つけくわえると、「目線によってスロットルの角度は作られる」とも言えます。言葉にすると簡単すぎますが、これを知っているか知っていないかで、中型二輪教習におけるバイクの技術はだいぶ変わるでしょう!

Similar Posts: