アンネの日記はグラフィック版がいい。隠れ家も頭の中も画で見たい。 美しい画で描かれたグラフィック版アンネの日記登場。

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Text= Naoki Numahata

『アンネの日記』はフィクションでもファンタジーでもない。活字は魔法の世界を想像力で逞しくさせることができるが、実話は違う。

事実の画が欲しい。

若いころからアンネの日記に親しんできた。映画を観るようになったのは30代になってからで、それまでは日記をもとにした想像だったということになる。日記を読むと、実際の隠れ家がどうだったか、知りたくなる。だから私は現地に行った。

現地に行けば、アンネの日記がファンタジーではなかったことがわかる。本当に本棚の隠し扉を通って、部屋に入れるからだ。

でも、すべての人が行けるわけではない。ここ日本で、アンネの日記を読んで、すべてが理解できるかというと、難しい。

先日、グラフィック版のアンネの日記を本屋で見つけた。子どもに読ませ、見せたいと思った。私は本のほとんどを電子書籍で買うことにしていて、紙の本は少ない。でも買った。美しいイラストと、隠れ家のグラフィックは、想像力だけでは補えないものを記している。

ガス室があったとかなかったとか、日記がねつ造だとか、そういう意見をこえて、人間の物語として本当に多くの人に読んでもらいたい。

この日記と『夜と霧』だけは、そう思う。

美しいイラストは洗練されている。画はデイビッド・ポロンスキー

実際に起こったことから、アンネの頭の中までグラフィックで再現。


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[グラフィック版]アンネの日記

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