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バイクの初心者が覚えるべきことは、「バイクは傾けないと曲がれない」ではない!

ByRem York Maash Haas

4月 24, 2022
drone shot of a vehicle driving on long highwayPhoto by S Migaj on <a href="https://www.pexels.com/photo/drone-shot-of-a-vehicle-driving-on-long-highway-1644794/" rel="nofollow">Pexels.com</a>
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「バイクは傾けないと曲がれない」

はい。合っています。その通りです。

ですが、この言葉は免許を取ろうとする人や、公道に出たての人に聞かせる言葉ではありません。

一見パラドックスのようですが、口酸っぱく言うべきは、

バイクを傾けてはいけない

です。

理由を説明しましょう。

バイクは、傾けると倒れます。

誰でも知っています。

バイクから降りて動かすとき。傾けてはいけません。

直立させて動かすことが大事。

発進するとき。もちろん直立です。

止まるとき。直立です。

もし、こういったことが実行されなければ、立ちゴケという結果になります。

特に、身長がバイクに合っていない場合、立ちゴケが起こります。

足の長さがあっている場合は、止まったときに片足をつけても、それほど傾きません。

ですが、短い場合は、それだけバイクを寝かせて降りることになります。

止まっている状態でバイクを傾けると、バイクは倒れます。

なので、身長に合っていないバイクを選ぶことは、初心者にとって致命的です。

公道で右や左に曲がるとき(右左折時)も、バイクを倒してはいけません。

傾いたままバイクが止まると、バイクは倒れます。

公道での右左折は、その先に人がいたりするので、いつでも安全に止まれる状態にしなくてはなりません。

傾いて曲がるということは、完全に安全が確認できたときのみです。

つまり、先が不明な場合は、傾けると危険ということです。

そのため、バイクをなるべく直立した状態にして曲がります。

この方法を覚えるだけで、バイク初心者は生涯、安心して右左折できるようになるでしょう…。

しかし、ここでバイク熟練者から、「バイクは傾けないと曲がれない」という言葉が出てくるのです。

まず、バイクが曲がる仕組みを説明します。

バイクは、傾くと、少したってから、傾いた方向にステアリングが切れていきます。

これはステアリングに力を入れていないことが条件です。

ステアリングが切れることでバイクは曲がるので、「バイクは傾けないと…」となります。

実際に、体重移動やタンク荷重など、さまざまなテクニックでバイクを倒すことをライダーはします。

しかし、公道では必要ありません。

何が必要かというと、顔の向きを変えるだけです。

カーブの出口に向かって顔の向きを変えるだけで、荷重移動が起こります。

公道では、どれだけタンクを倒すかは関係ありません。

バイクが傾いているか傾いてないか、気づかないほどでもステアリングは切れるからです。

ステアリングに力を抜くことに対しては練習は必要(セルフステア)ですが、難しくはありません。

熟練者が語りたがる、「セルフステアのために、どのようにグリップを握るか」は結果論であり、力を抜ければ問題ありません。

教習所でも、クランク、S字カーブ、いずれも顔の向きとセルフステアで問題なくクリアできます。

ほとんどバイクを傾けない、「なるべく直立させる」をテーマにしているので、バランスも崩しにくくなります。

実際にはバイクは目視でわかるほど傾いてますが、初心者にとっては、その余裕もなく、感覚的には「傾いていない」と感じるはずです。

drone shot of a vehicle driving on long highway
Photo by S Migaj on Pexels.com

ところで、自転車にしろ、バイクにしろ、問題なのはステアリングを自分で動かそうとすることです。

発進時にバランスをとるためにうねうねとハンドルを動かしたりするのは、問題です。

これも立ちゴケの原因となるでしょう。

発進時に気をつけるのは、駆動力だけです。

前に進むという力があれば、セルフステアで勝手にステアリングはまっすぐになります。

つまり、体重移動がなければ、前に進む駆動力が直立の肝です。

少し傾いてしまっても、アクセルを回せばいいのです。

これも、基本的に顔の向きの方向へ走っていくので、目標点に引っ張られるようか感覚でアクセルを捻ればいいだけです。

それでも、たとえば大御所が「顔を向けるだけでは曲がらない」と言ったりしています。

「肩を入れることで体重移動が起きる」とか。

しかし、セルフステアは上半身脱力なので、そもそもそんな力は入っていないし、バイクの直進方向に正対で問題ないです。

しっかり曲がります。

傾いて、逆操舵のために少し間があり、そのあとずずずっとステアリングが切れていきます。

このとき、腕に力を入れて、セルフを妨げているのが初心者の特長です。

力を抜きましょう。

バイクは少しでも傾けば、ハンドルが切れます。

カーブでは、そのあと、スロットルを回すことでバランスを取ります。

ハンドルを操作するのではなく、アクセルを緩めることでインに、開くことでアウトになるということです。

「トラクションで曲がる」という言葉もそのうち出てきますが、アクセルを開けるほど、バイクは直立すると思ったほうがいいです。

出口に向けて、顔の向きは少しずつまっすぐになっていきます。

そして、体重のずれがない状態でアクセルを回すと、どんどん直立していきます。

アクセルを緩めて傾いてくると、そのうちバイクは倒れます。

バイクは、直立させることで倒れません。当たり前ですが、大事なことです。

アクセルを回すことで直立を実現します。

倒れたくなければ少し回して駆動力をつけることです。

1に直立、2に直立です。

段差や枯葉、直立させていればスリップや立ちゴケもしません。

ちょっとよろめいたら、少しアクセルを開けることです。力を抜いていればバイクは起きあがろうとします。

そのうち、左折でも右折でも、バイクを傾かせてからビョーンと勢いよく行ける日も来ます。

これは、横断歩道が絶対的にクリアな場合のみです。

傾ければ傾けるほど、突然のハプニングに対応できません。

傾いて左折しはじめたら、アクセルを開けない限り、倒れます。

「アクセルが開けられる状態」でなければ、しっかり傾けるのはNGです。

教習所によるとは思いますが、直立することの大切さを説くことはあまりないのではないでしょうか。

一本橋はそのためにあるのですが、それを説明してくれる人は少ないはずです。

クランクを曲がるのに、「自分でステアリングを切る」という指導員もいます。どうしてセルフステアを教えないのだろう? と疑問に思いました。

バイクのテクニックの情報はあふれていますが、上級車が陥る、本質からはみだしたテクニック論は初心者には危険な言葉でしかありません。

ステップ荷重とか、ケツを移動するとか、公道では本当に必要ありません。

顔の向きだけで安全に曲がれます。ちょっとしたことでバイクは傾くし、そのきっかけがあればいいだけです。

直接入力型の荷重は、その程度を自分で決めるので、初心者では危険なのです。大きなバイクほど、安心して倒すのが最初はできないはずです。

でも、顔の向きであれば、最低限の傾きだけをくれます。小型も大型も、関係ありません。

それで十分なのです。

もし公道の右左折でバイクをたくさん傾けている人がいたら、あまり憧れないでください。

「公道のセオリー」に反しています。

顔の向きだけであまりバイクを傾けず、スムーズに曲がっている人を見つけたら、ぜひ参考にしてください。

転ばないためには、直立し、駆動を与えること。

これがバイクの生命線です。

だから、駆動力を無くした(エンスト、ニュートラル、クラッチ操作など)ときに、バイクは危険です。

立ちゴケが発生するのは、ほぼこれが原因。

駆動力、バイクの心臓が大切です。

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