#東京脱出すな。(東京都民より)
月曜までに、アメリカ50州すべてでコロナ感染が確認された。ニューヨーク、ワシントン州(シアトルなど西海岸)、カリフォルニアにアウトブレイククラスターが発生したという。
アメリカへのウイルスの侵入に明確な経路はなく、政府としても把握できていない。おそらく中国や欧州、もしくは日本など、複数経路でウイルスは進入したのかもしれないが、まずはニューヨークでアウトブレイクが起こり、それを恐れた市民が脱出した。
結果、アメリカ全土にウイルスは拡がった。
中国では武漢封じ込めを行って、成功したのかもしれない(今の発表に嘘がないなら)。中国全土にウイルスがひろまり、手に負えなくなっているという状況は生まれなかった。今思えばどうして春節のときに団体客が日本中にいたのか、封じ込めができなかったのか残念だが、日本ではあの屋形船宴会のクラスター、タクシー運転手の感染が最初だった。
以降、少しずつ東京で増えていき、4月の今は「東京脱出」の傾向が出始めている。都民や学生が他県に逃げていくのだ。
大都市は通勤のために1カ所に集まる。東京は明確な1カ所がないのだが、だいたいが山の手線と呼ばれるJRの線路沿いに集まる。新宿、渋谷が線路沿いにあり、山の手線の中には官公庁や丸の内、銀座などがある。
そこで昼間密集し、そこから自宅へ帰って行く。それは埼玉だったり千葉だったり、23区という東京の中心部にある区だったりする。そうやって東京とその近辺にウイルスは拡がっていく。自粛と言いつつも、朝は満員電車だという。
今の状態では大都市でウイルスが拡散するのは、ある程度やむを得ない。
緊急事態宣言前に、自主的に自宅作業を増やしたり、休日にする会社も増えている。
しかし、その休日に浮かれてしまう人もいる。
「休みだ」といって日本のとある南の島に友人家族と旅行に行ったりするらしい。
似たようなことは多分、大阪や名古屋、福岡といった大都市でも起こっている。
学生も実家に帰省するし、余裕がある人は別荘に退避する。
大都市から外に移動するのを、誰も止められない。
コロナ騒動のずっと前に、未知のインフルエンザが広まる韓国映画を観た。
都市封鎖から脱出しようとする主人公の気持ちは、「感染していない知り合いの娘を脱出させたい、都市封鎖なんてするな」というもので、都市封鎖する政府を悪としていた。都市封鎖された市民はその後、全員感染して死んでしまうような雰囲気が漂っていた。
もしNYを早い段階で都市封鎖しようとすると、パニックになったかもしれない。トランプは提案したが、たしか州知事の猛烈な反対で行えなかった。
だが、結果として30万人の感染だ。
日本の緊急事態宣言も、ロックダウンとまでは行かないレベルだと判明した。
政府も都も、都市封鎖はできない。東京都民の他県への移動は自由だ。
だとすると、都民が自覚し、不要不急であれば他県に行かないように自粛するしかない。それが大都市圏に住んでいるという責任であり、日本を守ることになる。
東京脱出すな。
大都市脱出すな。
アメリカの状況を鑑みての教訓だ。
アメリカや世界にコロナウイルスがひろがるマップ
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