チェルシー、鉄則の全員守備でバルサを撃破
水曜日の夜。チャンピオンズリーグ準決勝。
レアル・マドリードはバイエルン相手に貴重なアウェイゴールを得たものの、後半終了直前の失点で1-2で敗れた。
一方、レアルのライバルであるバルサは、プレミアで本調子ではないチェルシーに0-1で敗れるという波乱。
チェルシーは前半ロスタイムにドログバがゴールを奪い、2009年の準決勝での雪辱を果たした。
1点を奪ったチェルシーが行ったのは、全員守備。
とにかくゴールを固めるという作戦は、インテルがかつてバルセロナに行った戦い方と同じ。
バルセロナはこの戦い方にとにかく弱い。
彼らはボール保持者が王者となる戦い方を得意としている。
つまり、ボールを持ったものがその周囲のエリアを支配しているという立場をとり、敵が飛び込むのを待つ。
敵は保持者よりも勢いよく飛び込んでくるので、保持者はその動きをかわしやすい。
ボール保持者は、王者であり、そのエリアの支配者であるという姿勢を崩さない。
そして、敵が飛び込んでくることで敵のゾーンは崩れ、崩壊していく。
バルセロナは、常に「正しいサッカー」をしている自負している。
もし、バルセロナの敵がボールを取りに飛び込んでこない場合、試合終了後にシャビは決まってこういう。
「相手はサッカーをしなかった」
これはバルセロナの心理作戦とも言える。
勇敢に飛び込んでこない相手を批判し、自分たちは正しいサッカーをしているとメディアに発言することで、今後も相手がアグレッシブにボールを取りにくることを目指す。
相手がアグレッシブになるほど、支配者は彼らをかわし、次の手を打てる。
かつてスペインのリーガ・エスパニョーラは、守備よりも攻撃を重視し、ガンガン撃ち合う魅力的なサッカーをすると言われていた。そんなリーグでは、そのアグレッシブさをエサに、ボールを渡さないバルサは王者になる。
そのバルサ対策は二つ。
もしも幸運にもバルサに先制できたら、全員守備でゴールを固め、思う存分にポゼッション率を高めてもらう。
これが、今のバルサ相手には鉄則と言える。
もう一つは、バルサと同じ戦い方をするということだ。
チェルシーは常にカウンターで勝ってきたチーム。今更バルサと同じ戦い方できないが、幸運にも現時点で1点をリードしている。
チェルシーは適地カンプノウで、しっかり全員守備を貫いてほしい。
シャビがその戦い方を批判しようと、関係ないのだ。
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