英メディアが伝える廃墟化した日本のリゾートと『伊豆の踊子』
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川端康成の『伊豆の踊子』に描かれているとおり、昔から伊豆は旅行地として知られてきた。
その勢いを持って、1970年頃までは、リゾート地としても盛り上がりをみせた。
フランスの写真家Thomas Jorionが撮った写真は、廃墟となった海沿いのリゾートホテルが舞台。
眺めのいい部屋、大宴会場、大浴場、ボーリング場などが揃っていたことが写真からうかがえる。
全盛期から40年たった今、その風景は完全に朽ち果てている。
ボーリング場にはボールが寂しく転がり、和室には静かに佇む朽ちた神棚。
記事には「伊豆地方の財政破綻」「オーナーが次々と出て行った」と、廃墟になった原因が書かれている。
伊豆の廃墟は日本人にとっても撮影対象になっていて、石廊崎ジャングルパーク、伊豆長岡スポーツワールド大滝ランドなどが有名(取り壊されたものもある)。
いずれにしろ、伊豆が海に囲まれた半島であり、その先の交通は不便のままで、観光地としての魅力は未来まで朽ちることがない。
伊豆の山中で撮影された映画「伊豆の踊り子」を観れば、人間の作ったリゾート風景に左右されない、伊豆の真の魅力を知ることができるのではないか。
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