62歳のジョディ・マクールはある日、胃の痛みを感じた。
なにか、病気とも違う違和感。
メッセージを伴うような、痛み。
彼女は病院に行き、診察を受ける。
医師は彼女の腹部にしこりを見つけた。
もし癌ならば、相当大きい。
MRIでスキャンする必要がある。
医師は、スキャンした画像を見て息をのんだ。
そこには、石灰化した何かの塊があったのだ。
いったいこれは何なのか。
スキャンを終えて、医師はジョディと話し合った。
何か心当たりはないか。
ジョディはすぐにそれが何なのか気づくことはなかったが、もしかして…と思うことはあった。
でも、まさか。
あれはもう、40年も前のこと…。
1978年、彼女は24歳だった。
待望の赤ちゃんを妊娠し、街の大きな病院に通っていたが、ある日、医師の宣告にショックを受けた。
「胎児は、子宮外にいるようです」
医師は手術をすすめた。
早く手術をして取り除かないと、母胎が危ない。
しかしジョディは、手術を恐れた。
自分の体が傷つくのが嫌なのか、子供が取り出されるのが嫌なのか、自分でもよくわからなかった。
ジョディは、その病院に通うのをやめた。
逃げたのだ。
その後は、地元の小さい診療所に通った。
すでに腹痛はあったが、数ヶ月後、腹痛は自然とおさまった。
「問題は終わった」
と彼女は判断した。
それから、38年の年月が経っていた。
ジョディは病院で、医師にその話をした。
間違いなかった。
見つかった物体は、38年前の胎児の骨だ。
どうやって胎児は石灰化したのか。
まず最初に、羊水は流れ出た。
残ったのは軟組織と骨。
それが、石灰化された嚢のようなものに守られていた。
過去にベルギーの女性が子宮外妊娠し、18年間胎児を体内に保持していたことがあったが、それを大きく上回ることとなった。
ジョディは2ヶ月間、腹部の右下に一定した痛みを感じていた。
38年を経て訴えた、胎児からのメッセージだった。
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RT @maashjapan: 38年振りに体内から胎児の骨を摘出 子宮外妊娠の痕跡か。 http://t.co/1bkLjM3Few