一党独裁がある限り、東アジアの暴走は続く。

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http://edition.cnn.com/2013/01/24/opinion/north-korea-rocket-opinion/index.html?hpt=hp_c1
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若き指導者キム・ジョンイルは、結局好戦派だったーー。

国際バランスが父より少しでもありそうな雰囲気を漂わせていた彼だったが、結局は核実験を行うことを宣言するという父親同様の行動に出た。

長距離ロケットもさらに成長させ、それらが米国との対立の新たな段階だと表明した。

専門家によると、こういった行動は「既成事実によって新しい核保有国として世界に認識させる」ことにあるという。

これらは、ロケット発射を非難する国連安全保障理事会への迅速な対応でもあった。

 

 

北朝鮮のこのような姿勢について、韓国国民はどう感じているのか。

韓国KBSは「半島には緊張が走っている」と報じている。

「2006年、北朝鮮はミサイル発射後に国連の糾弾決議を受け、最初の核実験を行った。2009年のミサイル発射後は国連の議長声明後に2回目の核事件を行った。今回も国連決議の直後に三回目の核実験を示唆した」という。

専門家は「アメリカと中国が協調路線で北朝鮮の動きに反対しているため、今後北朝鮮が強硬路線を進むとは考えがたい」としている。

韓国は中国に対する従属的立場と、植民地化と分断という歴史を経験しているため、アイデンティティの確立に対して非常に関心が高い。

近年のコンテンツ化の成功に自信をつけ、「Korea」が少しでも世界から良く見てほしいと思っている。

しかし、同じ民族の北朝鮮が、足を引っ張り、国際社会の顰蹙をかう。

 

2国分断の感覚は当事国以外には理解が難しい。

敵といいつつ、同胞でもあるからだ。

日本やアメリカが北朝鮮を攻撃したら、韓国は北朝鮮側につく。という韓国市民の感情もある。

 

いったいどうして、こういった互いの国の「好き、嫌い、戦う」が起こるのか。

 

そんな複雑な感情や問題も、すべては一党独裁にある。必要なのはあくまで民主化だ。

民主化されると市民は、自分の税金が国防費に費やされ、暮らしが苦しくなることを許さない。

国民が苦しいまま、国防費を増やし続けるのは独裁政権だけだ。

 

東アジアに存在する二つの一党独裁国家は、国民の暮らしを無視するかのように国防に夢中になっている。

儲かる中国に世界中の国が仲良くなりたがっているから、世界のニュースを見ていると多少食傷気味になる。

先日は韓国の特使が次期大統領の親書を持って周総書記と面談したというニュースが報じられ、お決まりの「中国は韓国の重要な隣国であり、戦略的なパートナーシップがある。両国関係を重視しており、相互信頼関係を深め、各分野における協力を強化することを期待している」という言葉を贈り、「朝鮮半島の繁栄と安定のため努力する」よう呼びかけた。

 

オーストラリアもべったりで、中国が最も大事だとすりよる様子が現地メディアで報道されている。

そうして世界は儲かる国にむらがるが、中国がそうして相互に繁栄を極めていくと、稼いだ金は次々と国防費に注入されていく。

日本やフィリピン、ベトナムといった領土問題を抱える隣国は迷惑をこうむるばかりだ。

 

 

ソビエトが経済大国になっていたら

 

かつて西側諸国は、一党独裁の共産党国家を許すことはなかった。

崩壊までしっかり見届け、EUという次の段階にステップアップした。

 

しかし、アジアでは資本主義経済を取り入れた一党独裁国家が繁栄している。

各国はこぞって中国に頭を下げ、先日はアップルCEOも中国市場が魅力的と発言した。

 

もしソビエトが資本主義経済を導入し、今も一党独裁のまま繁栄していたら、やはり世界はソビエトにすり寄ったのか。

東ドイツは生き残り、分断されたまま今となっているのか。

 

ヨーロッパで解決された問題が、東アジアには残っている。

残っているが、解決する兆しはない。

10年ほど前までは国際社会で叫ばれていた「中国の民主化」 という声も、「経済」という麻薬がかき消しているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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