フィニッシャー不在。
残念な結果に何も書きたくない気持ちだが、カート・コバーンの娘が父の死について語る記事について書く前に、やっぱり書こう。
今、大久保へのインタビューで、聞き手の沢登が世界との差について「枠に飛ぶ確率が低いのでは?」と問いかけた。
それに対し大久保は、「そうですね。でもプレスとかがやっぱり違うなと感じました」みたいな返答をした。
今回のワールドカップは現時点で100ゴールを超えた。
どの国も得点が多く、コロンビアも日本に対して4ゴールをあげた。
違いはやはり、最後のフィニッシャーの技術だった。
冷静に状況を見極め、フェイントで交わしてゴールを決める。
香川が持っているはずの技術だったが、活きることはなかった。
日本の選手たちが目指したパスサッカーは、「最後はシュートを打つだけ」にするサッカーだった。
相手を崩せば、それは成り立つ。
しかし結局、パスサッカーがなかなか成立しない今大会は、最後のフィニッシャーの精度が試合を決める場合が多いようだ。
アルゼンチンのメッシ、ブラジルのネイマール、ドイツのミュラー、オランダのロッベンとファン・ペルシ。
終わってからでは何を言っても仕方が無いが、日本のワントップは香川か宇佐美、齋藤学だったらと思う。
だとしても、脅威は少ない。
相手がビッグネームであるほど、DFは勢いよく飛び込みがちだ。
今回も日本ディフェンダーは面白いように吊られ、ふられた。
コートジボアール戦でもそうだったし、オランダ対スペインのスペインDF陣もそうだった。
だから、香川のビッグネームを真ん中で生かすべきだった。
相手が警戒すればするほど、フェイントが利く(イタリアのDFをのぞく)。
最後に、ミュラーとファン・ペルシのフィニッシュ精度は、もはや変態的だと思う。
日本は今後育成に、「世界レベルのフィニッシュ技術を教える技術」を磨きあげてほしい。
そうだ。大久保だ。
あの「プレス」発言。
Jリーグトップレベルのフィニッシャーだった彼の発言だが、らしくない。
君のところに来たチャンスは、たくさんあったぞ。
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