ボストンテロ 中国人留学生被害者、最後の姿が法廷で語られた。
World News Videos | US News Videos ※映像はボストンマラソンテロ被害者の女性
今アメリカではボストンマラソン爆弾テロ事件の裁判が行われている。
そして、中国人留学生Lingzi Lu(ルー・リンチー)さんの最後の瞬間が友人によって語られた。
9日、裁判で公開された写真には、一回目の爆発でパニックになったLu(呂)さんの姿が映し出されていた。
致命傷となった2回目の爆発まで、10秒間の間があったという。
「最初の爆発が起きて、彼女はパニックになっていた」と友人のDanling Zhouは法廷で語った。
ZhouさんはLuさんに離れるように伝えようとしたが、できなかった。
2回目の爆発でZhouさんは地面に叩きつけられ、煙だらけになった周辺と、血だらけになった地面を見た。
気づくと、目の前にいた男性に足がなかった。
Zhouさん自身も、この二回目の爆発で大けがを負った。
爆弾の破片はZhouさんの胃に突き刺さっていたのだ。
そして、煙の中からLuさんが出てくるだろうと考えているうちに、Zhouさんは病院に運ばれた。
やがて、Luさんが深刻な傷を負っていたことを知る。
Luさんは、この2013年4月15日のテロで殺された3人のうちの一人となってしまった。
事件を起こした兄弟はロシアのチェチェン共和国出身のイスラム系だが、アルカイダやイスラム過激派との接点は見つかっていない。
両親はチェチェン独立紛争を生き抜き、兄弟は難民としてアメリカに受け入れられた。
兄タメルランはイスラム戦士を崇拝し、ダゲスタン共和国過激派リーダーの映像を動画サイトに投稿するなどしていた。
2011年にはロシア政府の要請によって、FBIから事情聴取を受けている。
兄弟ともにチェチェンの歴史に深く興味があったことは間違いない。
その彼らがなぜボストンでテロを起こしたのか。
この裁判でやっと明らかにされる予定だ。
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