老後はオープンカーで。
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クロアチアのザダルというアドリア海沿いの街のホテル。
6月の少し早く来すぎた真夏の朝、駐車場でコンバチブルに乗る老夫婦を見た。
運転しているのは妻。
旦那はパナマ帽を被って、優雅な微笑みをたたえている。
クルマはBMW、たぶんZ4だ。
この二人は、おそらくドイツかイタリアから来て、アドリア海沿いをドライブしているのか。
その姿は、恐ろしいほどに「人生を楽しんでいる」というメッセージを発していた。
「老後の旅」という意味では、今の私に真似できない。
しかし、帰国後にDJデミオのクリスタルブルーマイカに乗り、毎回その夫婦の姿を思い浮かべている。
あの夫婦は、クルマから風景を楽しんでいるだろう。
ゆっくりと楽しみながらドライブしている。
もし、今から御徒町へ向かう道程で、ただ運転をしたら、まず仕事なので目的地に遅れまいと考える。
だから、時間が遅れるようなイベントには、少々イラッとするだろう。
風景は見慣れた東京のもの。
楽しもうとは思わないだろう。
それを、あのZ4夫婦のイメージに置き換える。
「時間は何も決まっていない。風景を見ながら、ゆったりと走ろう」
そう思うと、滅多なことでは腹が立たなくなり、少し笑顔になる。
外の風景を楽しみながら、ゆったりと運転できるようになる。
昨日の夕方、新型ロードスターを駆るカップルとすれ違った。
まあ結局は、カブリオレに乗ればいいのだと思う。
老後はきっと。
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