0歳の赤ちゃんに英語で話し続ける本当の理由
これから子どもに英語を習得させたいと考えている人に、私の実体験による基本的な考え方を紹介したい。
まず、どうして0歳から英語で話しかけるのかについて。
言語は、音だ。
最初に文字があって、読み方があるのではない。
もしその順序を間違えてしまうと、聴き取りができなくなってしまう。
意味のわからないときに、音だけ聴くというのは大変重要な要素で、そのおかげで音を正確に聞き取ることができるようになるのだ。
0歳から1歳までは、日本人ならひたすら親の日本語を意味をわからず聞き続ける。
意味がわからなくても、同じ音を理解できるようになる。でも意味がわからないから、言葉として出せる記憶ではない。
音として、「聴いたことがある」というレベルになるのだ。
でも、ただ英語で話しかけても、「意味が通じないから意味がないのではないか」と思うかもしれない。私も実際にそう感じたことがある。
でも、少しずつ、音と意味を赤んぼうは考えるようになる。
ダディダディダ
と適当な音を言って、お菓子をあげると、ダディダディダという音がお菓子という意味だと思ったりするのだ。
それが日本語の音か、英語の音かだけ。
1歳ごろになると、まわりの物や、本の絵に対して音と画が繋がってくる。
私の娘の場合、それを英語でやった。
英語のアニメを見せる目的
その後、Youtubeで英語の歌の映像などを観せたが、目的は「英語で何かを観るのが苦痛でなくなるように」だ。
たとえば日本語で育った日本人にとって、英語で考えたり、英語でニュースを観たり、英語で調べ物をしたりするのは、英語をたくさん勉強した人であっても「苦痛」だ。日本語でネットをチェックしたいし、本も日本語で読みたい。
だから、それを毎日繰り返すので日本人は全員日本語がスペシャルに得意だ。
もしそれが英語も快適で、英語でアニメや映画を観るのが楽しいのだったら、そうするはず。
なので、娘には基本的に日本語のアニメはみせてはいない。
もう英語も日本語もしっかり話せるので、日本語でアニメを観ても楽しいはずだが、そこは徹底したので、英語のものばかりを選ぶ。
英語のアニメばかりを観ているので、勝手に英語力は向上していく。
アニメの一つひとつに英語学習の意味があるということではなく、そのために英語だけを最初に選んでいたのだ。
私だけが娘と英語で話す目的
日本にいる限り、環境は日本語だらけ。
みんなが日本語で話しかけてくる。
父親の私だけが英語で娘と話す。
その目的は、アウトプットにある。
娘がアニメで得た英語を、アウトプットする場所を作ってあげるためだ。
決して、私から英語を学んでいるわけではない。
もちろん、100パーセントではないが、私からの英語はごくわずかだ。
切り替えの問題
どんどん言葉を話すようになった3歳のころに、英語と日本語が混じるルー大柴的な言い方が増えて、妻が心配した。
しかし、4歳の今ではきれいに使い分けるようになった。今もまだ日本語の中に英語が混じるが、英語の中には日本語は混じらない。
テレビでアメリカの女優二人が登場して英語を話すと、娘は「私たちと同じ言葉話してる!」と喜んでいた。
先日は「保育園ではみんなが英語を話さないので、日本語にしてるよ」と言っていた。
読み書き
ABCの書き方も少しずつやっているが、文字を読めるようになると言語を耳から得る能力が衰退していく。
だからなるべくのばしのばしにして、今は耳だけで言語を聴いてほしいと思っている。
元記事
http://mothertongue.jp/archives/299
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