ジダン「どうして謝る必要があるんだ」頭突き事件の真相を語る

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RAIと呼ばれるアルジェリアの伝統的音楽を演奏するAbdelkader Saadoun。
そして、この映像で演奏しているのは、「Kabile」という歌。
Kabileと言えば、あのジダンの民族です。
今店頭にある「Number」のインタビューで、「マテラッツィを絶対に許さない。病院にいる母親を侮辱した」と改めてあの頭突き事件の怒りを語ってました。「謝るなら死んだほうがましだ」とも語っています。
どうしてそんなに怒ったのか。
それはまず、Kabile(カビリ)という民族を知るほかありません。
現在、アルジェリアはイスラム教徒の国ですが、元々はベルベル人という青い目と白い肌の民族が住んでいました。
後に多くのベルベル人はイスラム教徒となり、混血も進んだようです。
その中で、イスラム教徒は受け入れたものの、混血を一切行わなかったのが彼ら。
アルジェリア自体はフランスの130年以上におよぶ支配から独立し、多くのフランス人とアルジェリア人(カビリの人々も含む)がフランスに渡りました。
そのときのカビリ人移民の子がジダン。
しかし、アルジェリアに大きな問題が起こるのです。
選挙に勝ったイスラム原理主義の政党が、親フランスの政党に突然非公認とされ、イスラム派はパリなどで暴力テロを起こします。
その印象が、ヨーロッパに「アルジェリア人はテロリスト」という恐怖心を与え、差別の対象となったようです。
ジダンはアルジェリア人としての誇りも、カビリ人としての誇りも、フランス人としての誇りもあるはずです。
しかし、マテラッツィがはなったとされる「テロ売春婦の息子」発言は、ジダンにとって「カビリ人はテロリストではない。ましてや母親は売春婦ではない。病床の母親に許せない発言」として頭突きを引き起こしてしまったということでしょう。

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