ドイツは移民の受け入れによって貧困層が拡大し、そのコストが財政を圧迫しているようだ。
ベルリンやドルトムント、ハンブルグ、ハノーバーなど各都市が苦慮している。
主にブルガリアとルーマニアからの出稼ぎ労働者の流入に起因するリスクがあると考えられていて、社会的平和が脅かされているという。
貧困層にかけるセーフティネットにお金がかかるだけでなく、ギャング等の組織的犯罪も流入するからだ。
実際、ルーマニアのギャングは子どもを使って盗みをしているという。
2006年以来、ブルガリアとルーマニアの経済移民は6倍になった。
ブルガリア人は現在9万人以上、ルーマニア人は15万9000人。
問題視されているのは、ロマの家族だ(上の写真は、ブルガリアのロマのコミュニティ)。
ドイツでは移民でも児童手当を請求できるが、ロマは子どもが10名もいたりする。
より良い環境を求めない(運河の近くにテントを張ったりする)彼らは、それだけで生きていけるのだ。
また、多くの子どもたちがドイツ語を話せないのも問題になっている。
イギリスも同様の問題を抱えていて、ドイツの現状を見て国民は不安を感じている。
現在イギリスに居住しているブルガリア人は公式には42000人だが、実際は8万人。ルーマニア人は9万3000人と考えられている。
それだけでドイツ同様コストがかかっているが、実は2014年1月1日から、すべてのブルガリア人とルーマニア人にEUの移民法が適用され、イギリスでの居住と労働の許可が下りるのだ(ブルガリアは人口が750万人、ルーマニアは2100万人)。
市民団体の試算では、これによって、年間7万人の移民がイギリスにやってくると見ている。
問題はすでに起きていて、ロンドンにやってくる宿のないホームレス的なルーマニア人に対し、Westminster City Councilが帰りのためのチケットを買っているらしく、そのコストは莫大。
もし7万人も来たら、帰りのチケットなど買えないし、受け入れ先の住宅や学校など、とても追いつく状況ではない。
2014年1月1日問題はドイツも同様だ。
その日までブルガリアとルーマニアの移民が合法的に働くことは許可されていない(自由業の場合は許可されている)が、新年はブルガリア・ルーマニア移民にとって記念すべき年になることは間違いない。
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