麻薬王パブロ・エスコバルを生んだ街の悲惨な現状。
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メキシコの麻薬王が生まれた街バリオ・トリステ(Barrio Triste)。
麻薬と貧困と暴力が満ちあふれるこの街には、ドキュメンタリー・フォトの被写体にいつでも出会うことができる。
日本人にとっては世界の果てのような、決して出会うことのない街が、ジョアン・アレドンドによる写真で覗くことが可能になった。
写真の内容は凄まじい。
妊婦はマリファナを吸い、両手と片足を失った男が空き家でシャワーを浴び、ホームレスの10代が下水道に集まる。
薬物中毒者。
路上で暖を取るための薪。
35歳のカメラマンは、「世界で最も危険な街」と呼ばれるBarrio Triste(メデリン)で3年間写真を撮り続けた。
ここは麻薬王パブロ・エスコバルの故郷であり、今もディーラーたちの戦いの場でもある。
街の名前はキリストにちなんだものだが、今も彼の慈悲は届いていない。
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