ミッシング・バッゲージ 空港で迷子になった荷物はオークションへ
筆者が成田からヒースロー空港を経由し、デンマークの空港に着いたとき、カメラ機材を入れたバッグはいつまでたっても現れなかった。
手違いでヒースローに残っていたのだった。
翌日の朝10時に届くというので、空港まで取りに行った。
それ以来、大事なものはあずけないようにしている。
荷物のロストや、中身の盗難は海外の空港では日常茶飯事だ。
スペインでは盗まれないようにトランクをビニールでぐるぐる巻きにする。
トランクは投げたり押されたりするので、中身の無事は保証しないとさんざん警告されるし、乗り換えではトランクが手元に届かないことがある。
何とかならないのだろうか。
この写真は、ABCNEWSのサイトに掲載されたマイアミ空港のロスト・バッゲージ。
中にはラップトップもカメラも携帯電話も、絵画もある。サーフボードもある。
これらは、トランスファーで荷物の引き渡しがうまくいかなかったものや、空港のどこかに置き忘れたもの。
引き取り手がいないといって、保管されている。
空港の広報担当によると、「空港はトランクの避難所ではないので、60日後にはオークションに出される」とコメントした。
まるで連絡してこなかった人の責任であるかのようなコメントだ。
飛行機に乗る人が、自分のトランクを失って平気な人などいるだろうか。
相当困ったに違いない。
マイアミは米国有数の国際ハブ空港だから、利用者はマイアミに住んでいる人ばかりでない。
マイアミを経由して西海岸に着いたとき、トランクが届いていない。なんてことになったら、どうしていいのかさっぱりわからない。
マイアミを経由して、ブルガリアに着く人だっているかもしれない。
航空会社は、「どこで失ったのかわからない」と答えている可能性もある。
実際に、3ドルの入場料を払えば、このロスト・バッゲージのオークションに参加できる。
他人が探している荷物を、買うのだ。
ただし、中身を確認してから価格をつけることはできない。賭けでもある。
こういったオークションは全米の空港で行われていて、10,000 英ポンド(128万円)を手にした人もいるという。
持ち主をなんとか探して、送り届ける。というサービスも発想も、航空会社や空港にはない。
米国全体では約200万のスーツケースが毎年「迷子」になり、売られていく。
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