英語本コーナーに置きたい本。
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工藤夕貴がハリウッドで主演を獲得した『ヒマラヤ杉に降る雪』は、日系人の役ながらネイティブの発音を必要とするものだった。
今も日本人でネイティブの役は彼女以外獲得できていない。
工藤夕貴著『ハリウッドが教えてくれた 人生で一番大切なこと』は、自叙伝となっているが、英語本コーナーに置かれるべき本だ。
小学生時代の英語との出会いから、ジム・ジャームッシュとの英語での電話による役獲得の訴え、オーストラリア映画の出演、ハリウッド進出までに、いかにして英語を習得したかが描かれている。
キーになっているのは、やはり発音だ。
小学生のときのコーチが、とにかく発音にこだわっていた。
それがその後の英語勉強に色濃く影響を残しているのだ。
彼女はハリウッドに移住したあともしばらく、文法については詳しくなかった。
文法について勉強したのは、ハリウッドで手紙などを書かなくてはならなくなったからだ。
私たちは英会話をトレーニングするのか、それとも英語を勉強するのか。
彼女の英語物語は、その選択の答えを改めて知らせてくれるものなのだ。
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