ブラジル、社会不安に対するデモ コンフェデ杯のとなりで。
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ネイマールが決勝進出を決めたメキシコ戦のオープニングゴール。
その外では、ブラジルの社会不安、政治不信に対するデモが盛り上がりをみせていた。
ブラジル北東部Fortalezaで行われた対メキシコ戦は、世界中が見守る中、ネイマールのゴールによって2-0で勝利した。
その勝利を伝えるCNNの記事では、the Blue Samuraiを退けたアズーリとともに決勝進出を決めたと書かれている。
しかし、大歓声の外、スタジアムの外に掲げられたプラカードには、「腐敗」「不公正」「高い税金」といった言葉が書かれていた。
スタジアムはW杯用に2.4億ドルで建てられたため、「FIFAはスタジアムではなく病院を建てろ」という抗議もあった。
全国に拡がったブラジルの抗議活動は、サンパウロのある事件が発端となっている。
市内のバス運賃の引き上げだ。
抗議活動は一週間で全国にひろがり、ここ20年で最大のデモとなった。
病院、交通、教育といった社会的プログラムの改善を要求し、ワールドカップとコンフェデ、オリンピックに投資されている150億ドルに対して非難している。
ネイマールはキックオフ前に、「ブラジルで発生していることを全員が悲しんでいる」と声明を出し、世の中のインフラなどを改善していくことは政府の義務だと訴えた。
17日には、10都市以上で20万人が集まったというデモ運動。
SNSによって若者を中心に人々が集まったらしい。
81パーセントがフェイスブックでデモを知ったというデータもあるほどだ。
そして、抗議活動はついにサッカーに向けられたのだ。
いくらサッカー好きのブラジル国民とはいえ、「サッカーのためならなんでもオーケー」ではない。
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