NYアパート崩壊事故 10年前のスパニッシュハーレム
NYのビル崩壊事故で、現場に関して「セントラルパーク北方の住宅街」とか、イーストハーレムと紹介されているが、あの場所はまさにスパニッシュハーレムだ。
10年前に近辺の記事を書いたことがあり、現場から1ブロック先のレキシントン・アベニューの手前の古いアパートにしばらくお世話になっていた。
ハーレムというから黒人が多いような感じがするが、そこはスパニッシュ系が多く、正式にはイーストハーレムと呼ばれていたものの、やがてスパニッシュハーレムと通称で呼ばれるようになった(新聞などではイーストハーレムと書かれる)。
レキシントン近くの私が滞在していたアパートも今回崩落したビルと同じ規模のもので、非常に古かった。
そこからE116St沿いに今回の現場のあるPark Ave.を遠すぎて歩いて行くと、マルコムXの演説で有名な教会があり、レノックス・アベニューはそこではマルコムXブルバードとなる。
そこからハーレムの中心地に向かって北上していくと、当時は閑散としていて、数件の店が散らばっていただけだった。
しかし、1店は日本人のかわいい雑貨屋で、もう1店はレベルの高いケーキ店。
エスクワイア誌で活躍していたライターの八巻さんに夜のハーレムを案内してもらったが、住宅は空き屋が多く、問題視されていた。
当時そういった過疎問題があったマルコムX通りだが、アポロ・シアターあたりまでは、やはりスパニッシュは少なかった。
あのイーストハーレムこそが、独特な賑やかさがあったのだ。
アフリカ出身の人々も多く、エキゾチックだった。
当時のイーストハーレム
イースト116ストリートを、現場のある通りまでいくと、線路の南に、はるかダウンタウンの街並みが見える。
それが気持ちいいので、よくあの交差点まで歩いていた。
今回の場所が、そこから視線を北西にうつした場所にあると知り、ショックを感じている。
亡くなった方のご冥福を祈るとともに、行方不明者の一刻も早い救出を願っている。
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