ニューヨーク、24時間犯罪報告のなかった日。
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ニューヨークのローカルニュースを見ていると、残念ながら犯罪だらけだ。
観光中に出くわすことは稀だが、郊外では連日、強盗、レイプ、殺人が起こっている。しかしもちろん、昔よりはだいぶ治安が良くなっている。
それに、ニューヨークのピース感、エコ感というのも年々上がってきていて、脱犯罪都市のイメージも強くなってきていた。
そして、ついに珍しい日が今週の頭にやってきた。
24時間、犯罪の報告がなかった日だ。
それが起こったのは月曜日だった。
珍しくて、警察も思わずメディアに報告した。ニューヨーク市警のスポークスマン、ポール・ブラウンはこの事態に、「記憶では初めてのことだ」と語った。
『アメリカン・ポリス』の著者であるトム・レペットはNYの犯罪のない日について「800万人の都市でこれは非常に稀なことだ」と語っている。
実際、犯罪率の低下は数字にあらわれている。
今年がこのまま終われば、NYは1960年以来最低の殺人率を記録することができる。去年の今頃は472件の殺人があったが、今は366にとどまっているのだ。
シカゴは270万人都市だが、今年462件の殺人があり、フィラデルフィアでは150万人都市にも関わらず301件。
これらの結果は、ニューヨーク市警のボディチェック(犯罪を未然に防ぐために声かけ、ボディチェックを行う Stop and Frisk)戦略によって、人々が路上で銃を持ち歩くのをためらっているのが少なからず関係していると見られている。
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