米とEUが自由貿易協定締結を目指しているが…。
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アメリカとEUが自由貿易協定(FTA)の締結を目指している。オバマ大統領の一般教書演説で明らかになった。
これは、今までにない巨大貿易圏の誕生を目指しているもので、まさに新グローバリズムの完成を目指すものだ。
これは、中国やブラジルなどの新興国に対抗するために力を合わせ、経済効果があるとされているもの。
オバマとEUのリーダーたちは、2年以内の合意を目指しているというが、アメリカで認められている遺伝子組み換え作物などの扱いが議論の対象となる。
両国はこの協定によって多くの雇用を生み出すとしている。
しかし、経済圏をほぼ同一にすることで、多国籍企業と地元企業の格差はますます広がっていく。誰もが自分の会社を多国籍にしたいと思っているわけではない。
また、イギリス、フランス、スイスなどを巻き込んで一大騒動となりつつある牛肉偽装問題は、まさにEU内の自由貿易が巻き起こしたもの。
経済圏は同じなのに、チェック機構が国でそれぞれ違うため、業者は多くの国を経由させることで簡単に偽装ができてしまうというわけだ。
遺伝子組み換え作物をEUのどこかの国がかたくなに禁止しても、自由貿易協定の後は簡単に潜り込ませることができるようになるかもしれない。
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