ビン・ラディンを殺したのは誰か? エスクワイア誌の投稿を巡って論争 CNN
2011年5月2日。
アメリカの秘密特殊部隊SEAL(SEAL Team 6)によって、アメリカの敵であったビン・ラディンが殺害された。
そして今年2月、エスクワイア誌が「The Shooter:The Man Who Killed Osama bin Laden シューター ビン・ラディンを殺した男」という記事を掲載。名前は公表しなかったが、撃ったとされる人物「シューター」の話を掲載した。
彼は寝室でビン・ラディンを見つけた。
彼は立っていて、すぐ手の届くところに銃があったという。
そのため、彼はビン・ラディンに向けて2発発砲。弾はビン・ラディンの額に命中し、死亡した。
しかし、この発言を巡って論争が起きている。
別のメンバー(オペレーター)が「あの話はでたらめ」とCNNに語ったからだ。
そもそも、あの話を外に話すこと自体、深刻な罰を受けるような問題だという。
そして、エスクアイアの話が他の大手メディアに取り上げられ、信じられることはSEALにとってフラストレーションがたまることだとSEALのオペレーターは語っている。
“No Easy Day”という本はマット・ビソネットという元隊員がこの襲撃事件を語ったものだが、最初に最上階に踏み言ったのは、彼マット・ビソネットと、エスクアイア誌に語った「シューター」、そして「ポイントマン」の三人。
オペレーターが今回CNNに語ったところによると、ポイントマンが最上階に向かって階段をかけあがると、ビン・ラディンに似ている人がいたのでとっさに撃った。というのが真相だという。
その発砲が、ビン・ラディンに致命的な一撃となった。
部屋には二人の女がいて、自爆用ベストを着ている可能性があったので、すぐに拘束した。
残りの二人の隊員が部屋に入ると、ビン・ラディンが倒れていたので、胸に一発撃った(おそらく「シューター」)。
それによってビン・ラディンは死亡したという。
「シューター」がビン・ラディンのそばに銃を見たというのも「あり得ない」とオペレーターは語っている。
2つの銃が見つかったのは、ビン・ラディンが殺害されたあとの捜索のときで、ドアの上の棚に隠されていたのだ。
また、襲撃前に、「もし可能であればなるべく顔は撃たないでほしい」と隊員に告げてあったらしい。
識別が難しくなるからだ。そのため、ビン・ラディンとわかっていて、額に銃を向けるのはおかしな話だという。
そもそも、「シューター」はSEALの本拠地であるバージニア・ビーチのバーで、ビン・ラディン殺害についてペラペラ話すので、SEALのコアであり、彼の所属していた「Red Squadron」から放り出されていた。
年金は20年所属しないといけないが、彼は4年しか所属していなかったので、年金を貰えていないとエスクアイア誌に不満を述べている。
しかし、最後に撃ったのは確かに「シューター」。でも、致命的な最初の一発を放ったのは、別の人物。
「シューター」自身が語るほど、彼一人の行動によるものではなく、あくまでチームの仕事だったとオペレーターは主張している。
エスクワイア誌広報は、このCNNの取材についてこうメールで返信した。
“The Esquire article, ‘The Shooter: The Man Who Killed Osama Bin Laden,’ in the March 2013 issue, is based on information from numerous sources, including members of SEAL Team 6 and the Shooter himself, as well as detailed descriptions of mission debriefs. We stand by our story.”
2013年3月号のエスクワイアの記事「シューター」は、匿名のソースからの情報に基づいています。
SEAL Team 6のメンバーとシューター本人を含みます。
ミッションの詳細な描写も聞き取りによるものです。私たちは私たちの記事を支持しています。
※投稿時のCNNトップニュース
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