スマフォGPSデータは個人を特定できる「指紋」のようなもの 米研究
スマフォでGPSをオンにしていると、あなたの行動はそれぞれの携帯電話会社の通信スポットに記録される。
それを辿っていき、1日の行動範囲をデータ化すると、あなただけのフットプリントができあがるという。
そして、それは指紋のような、個人を特定する情報にもなると、最新研究で報告されている。
私たちの行動はかなりパターン化されている。
家、駅、学校もしくは職場、スーパー、レストラン、駅、家と、それほど変わるものではない。
そして、スマフォで地図を使っていれば、静かにその動きはトラックされている。
となると、そのフットプリントを読むだけで、スマフォの持ち主が誰であるかも特定できることになる。
この研究を行ったのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)。
15ヶ月間、150万人の行動を追跡した。
今週ジャーナル・サイエンティフィック・レポートで報告された研究結果によると、「モビリティデータこそが現在収集されている最も重要なデータの一つ」だという。
研究では匿名の150万人に対して、携帯各社のアンテナから行動を追跡。正確な時間で更新するデータをまとめると、それぞれを把握、特定するのに95パーセントの情報を得られたという。
こういったGPSデータは現在どのように扱われているのか。
アップルの場合、プライバシーポリシーで「パートナーおよびライセンシーと情報を共有できる」としている。
対象となるデータの匿名性は条件だが、我々の行動データはシェアされているということだ。
また、グーグルのようなモバイルOSのメーカーは、ユーザーにローカルターゲット広告を設計する開発者に匿名のGPSデータを公開する動きを強めている。
ということは、ある匿名ユーザーのデータとして第三者に渡ったフットプリントデータは、正体のわからない相手に指紋データを送っているようなものだ。
研究者によると、送られるデータには名前、住所、電話番号などの情報は含まれていないという。
しかし、フットプリントがユニークであればあるほど、外部の人物があなたを特定するのはそれほど難しくないというのだ。
たとえば、探偵がそれを使ったとする。
探偵は行動データを元に貼り込みをするだけでいい。簡単に個人を特定し、今度の行動も把握できる。
これが政治家やセレブ対象だと少々気味が悪い。
将来は、ストーカーが悪用することに起こる最悪のパターンも想定できるかもしれない。
これらの研究結果が、プライバシーに関する基本的な制約設計に活かされるのか。
今のところ、多くのユーザーは「プライバシーポリシー」を読んではいないだろう。
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