1942年、太平洋戦争がはじまったばかりのころなんですが、
アメリカにUFOが来て、軍が撃ちまくったという事件があったらしい…。
どこに来たかというのは、タイトル通り、ロス。
十数機(15機?)円盤型の飛行物体が来たらしく、日本軍の攻撃かと思った軍はすぐに高射砲で対抗。
なんと1400発も放ち、全米でラジオ中継されるなど大騒ぎになりました。
結果は、一機も撃墜できず。
のろのろとふらふらと動いて、砲撃をかわしながら飛行を続けたとか。
この事件、写真は嘘くさいですが、事実はなかなか興味深いです。
事件が起こったのは2月25日ですが、24日に日本軍艦艇がロスの近くに砲撃していて、日本の本土上陸に過敏になっていたと言います。一気に緊張は高まり、厳戒態勢がとられたものの、日本軍に接近の動きがないため夜10時には解除。
しかし、そのわずか3時間後の真夜中1時44分に、飛行物体はやってきました。
それで日本軍だと大騒ぎになり、一機も墜落せずレーダーからも消えたというのです。飛行時間20分。
翌日、海軍は飛行物体の飛来を否定。直後に陸軍が「飛行物体を確認」と主張。
いずれにしろ日本軍だということで納得したい軍ですが、戦後に日本軍の資料が出てきました。
まず、その当時、ロス近くの日本軍は15機もなかったそうです。
また、そもそも空襲の記録が一切ない…。
本土の空襲は、隣のオレゴン州だけ。
実際、飛来した物体は何も撃ってきませんでした。
飛行物体は多くの市民が目撃しているのですが、それも面白い。
「ジグザグ」「突然姿を消した」「交差したり」「高速で飛んだり」「追いかけっこしてるようだった」
まぁ、「UFOが来た」では済まされないので、「日本の気象観測気球が来た」ということにしたのですが、砲撃の破片により市民が3名死亡、心臓麻痺で3名死亡と、災難でした。
この事件をネタにしたSF映画「バトル・ロサンゼルス」が来年3月11日から全米で公開されるそう。
あと、日本軍はオレゴン州に空襲してたんですねー。
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