オバマ大統領が、初めて「黒人として」意見を述べる。

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オバマ大統領が衝撃的なコメントをした。

それは明らかに、一人の黒人男性としてのものだった。

 

大統領がコメントしたのは、ジマーマン無罪判決について。

原稿なしで語った。

「この国に住むアフリカ系アメリカ人ならば、デパートの買い物で警戒されたことが一度はあるはず。私も例外ではない。ただ道を歩いているだけなのに、車のドアがカチリとロックされる。私もそういう経験をした。上院議員になる前のことだ」

被害者は黒人だから殺されたのか、加害者は黒人ではないから無罪になったのかという問いについては、

「もし被害者が白人の少年で、同じような事件に巻き込まれていたら、違う展開になっていたと考える人は多いだろう。でも、もし彼が大人で銃を持っていたら、(加害者)撃ってもよかったのだろうか」

 

人種間の争いについては、「二人の娘と友人に耳を傾けた。国民の絆は完璧になりつつある。まだ完璧ではないが、それに近づいている」と語った。

 

ABCNEWSではこのコメントについて有識者を呼び、議論を重ねた。

大統領は今まで、白人と黒人との架け橋として発言をしてきた。

決して、「黒人として」発言するようなことはなかった。が、今回は明らかに「黒人として」発言していたからだ。

 

ABCNEWSの政治アナリストであるマシュー・ダウドは、「『被害者の男性に敬意を払いたければ、暴力以外の方法で』という言葉が印象的だった」と語った。「それは事態の沈静化を求める意見でもあったが、他にも個人的な見解を述べていた。ついに自分自身を解放したのだ」

 

オバマ政権元顧問のヴァン・ジョーンズは「歴代大統領は、自分のバックボーンについて常に語ってきた。アイルランド系、南部出身…。だからオバマがアフリカ系について語ることはそれほど驚くべきことではない」。

 

ブッシュ政権元報道官ダナ・ペリノは、「あのスピーチにはもっと実用的な意味があります。先週はじめ、ボルダー司法長官が、黒人地位向上委員会の会合で、ジマーマンを公民権違反で訴追する可能性があるとコメントしたからです。オバマ大統領のスピーチは、それによって高まる期待を抑えたかったんだと思います」と語った。

 

大統領はこの事件について、沈黙を守るのはもう限界だったという。

ガス抜きのためにも、必要だったのだ。

娘からも促されたのだろう(ミシェル夫人がそう語っている)。

 

ジマーマンは無罪となったが、今度はFBIが調査を始めたという。

大統領に個人的に批判されてしまった今、ジマーマンが今後も平穏な暮らしを送ることはできないだろう。

国全体で逮捕に向けて動いていく様子は、少々恐ろしげでもあるが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

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