電気自動車はガソリン車に比べてスモッグ死が3.6倍に。
「電気自動車は環境にいいのか」というテーマについて、海外メディアが疑問を呈している。
なぜなら、電気は石炭によっても作られているからだ。
研究によると、火力発電で作られた電気で走る自動車は、ガソリン車に比べてスモッグと煤による死は3.6倍になるという。
今ある車がすべて電気自動車になると、電気使用量が格段に増えるということか。
ただし、もし世界が再生可能(リニューアル)エネルギーになれば、そのまま電気自動車は真のグリーン・カーとなる。
国別にみると、フランスでは原発が多いから、電気自動車は二酸化炭素を出さないグリーン・カーだが、放射能廃棄物を生む電気自動車とも言える。
日本の電気自動車は、果たしてグリーンとなるのかどうか。
現時点で車業界が進む燃料形式は、
・ガソリン
・ディーゼル
・PHV プラグイン・ハイブリッド・ヴィークル
・PHEV プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ヴィークル
・100%電気自動車
となる。
ガソリンは現時点ではやはり大量の燃料を使う感覚があるが、燃費性能は確実に延びてきている。
さらなる性能向上があれば、未来の燃料としての可能性は残っている。
ディーゼルの燃費性能はガソリンよりリードしている。二酸化炭素もガソリンより少ない。ただし、PM2.5のような細かな排出物が大気と人間に影響を与えやすく、現時点では触媒の性能向上で対応している。
ハイブリッドには様々あるが、今はガソリンがメインで、電気が少し。電気だけで前に進んでいるときに充電はできない。
プラグイン・ハイブリッドは、EV性能が大きく、外部充電ができるタイプ。都市部は電気だけという使い方ができる。そのため、この記事との関連性も高い。
PHEVは三菱のアウトランダーが代表格で、アウトランダーの場合、エンジン部分を走行中に充電専用で回すことができる。また、ガソリン・エンジン車として走ることも可能。通常はガソリン・エンジンはガソリン・エンジンとしての使い方しかできないので、各社は電気充電専用用の小型エンジンを「レンジ・エクステンダー」として100%電気自動車に搭載している。
こうして見ると、今の世界環境で最強なのは、アウトランダータイプのPHEVだ。
アイドリング40分、ガソリン3リットル分でフル充電できるという。
それに、やはりいざとなったらガソリン走行(モーターがアシスト役にまわるパラレル走行モード)が使えるのがいい(メーカーとしては、ガソリンで充電しながら電気で走る「シリーズ走行モード」がベストだと考えている)。
使い方によってだが、極力プラグインで外部充電をしなければ、世界の発電状況とは無縁となる。
100パーセント電気自動車は、現時点でレンジ・エクステンダー抜きでは評価されていない。
となると、結局ガソリンを使うので「動力としてガソリンのパワーを使わないが、ガソリンは使う」という意味になる。
あとはそのガソリン・エンジン部分の大きさが問題となるが、ホンダは1.5リットル級を用意するようだ。
その場合は、外部充電なしで、時々スタンドにお世話になりながら、モーターだけで走るということか。
となると、世界の発電状況とはこれも無縁。
カーネギー研究所とミネソタ大学によるこの研究結果は、月曜日に出されたthe National Academy of Sciencesで公表されている。
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