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本当に欲しい車

ByRem York Maash Haas

6月 13, 2016
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車を乗って、どうしてこう楽しいのかとか、他の車を見てどうしてあんなに雰囲気がいいのかとか、いろいろ考え続け、いろいろな自分の趣向もわかってきた。

今は家族構成などの現実性を排除して、アバルトの124スパイダーやロードスターのスピードスターコンセプトがいいのだが、デミオ13sLに乗っているときも、「もしこれがスピードスターだったら」と想像して運転したりする。

それが楽しいからそうするのだけど、あまり無いものねだりをするのも良くない。

週末、山中湖から山道を通って帰るとき、目の前にロードスターがいた。

だから途中までロードスターの気分で走ったのだけど、調布あたりで真後ろにデミオが来た。

しかも、色もグレードもまったく同じ。

そんなことはなかなかないのだけども、道が混んでいたこともあって、ミラーで走る姿を確認できた。

街路樹の影がボンネットに映り、完璧ではないけれども、色気を感じる美しい車だった。

 

もし私が日本では発売されていない124スパイダーを買って走っているなら、車が他の車であると想像して走ることはない。124のフェイスを想像して走るだろう。

デミオでは、デミオのフェイスではなく、124やロードスタースピードスターのフェイスを想像して走っている。

 

私はずっと無いものねだりをしているのだ。

 

自分の車に満足せず、常に違うものを欲しがっている。自分の車が走る姿を想像して走るのが一番いいのだが、今回、はじめてその姿を目にしてハッとするほど、考えていなかった。

 

見える部分(内装)も無いものねだりだ。

中にはライトブラウンの革があればいいと思っている。

だけども、中途半端にやればハンドメイド感が出過ぎる。シンプルではない。

だったら、潔く諦める。

中をいじらなくても、自分がスーツを着て革の何かを持って乗ればいいのだ。

何をどうしても、自分が出る。

短パンで生きているなら、そうなるし、キャンプに良く出かけるなら、キャンプ道具にあふれる車になる。

そういうイメージが生まれるだけだ。

サーフィンしないのに、サーフボードを載せてはいけない。

 

私が本当に欲しい車は、買えない。

日本で輸入販売される124スパイダーは海外で買うよりずっと高いし、2人乗りだからそもそも無理だ。

キャンプを多くするようになった我が家は、もう少し大きい車が欲しいという声があがっている。

ロードスタースピードスターは市販されていないコンセプト。

憧れとして、胸に抱く。

 

みんな、欲しい車を買う。お金のある人は新車をどんどん買い換えるだろうし、貯金せず高い車も買う。

中古車をどんどん買い換えて、乗りたい車に乗る人もいる。

私みたいに、一度買ったら10年以上乗りたいと思っている人もいる。

みんなそれぞれ、欲しい車を買い、満足したり、他の車が欲しかったりする。

ただし、もし買った車に満足したとしても、自分の走る姿を見たり想像したりするは、難しい。

リアルタイムで、自分も含めた車の正面の姿は見ることはできない。

 

私は、週末見た、自分と同じ車の走る姿で、なんとなく自分の車の姿を目に浮かべることができた。

それを記憶に留め、この車に乗っている歓びを素直に感じることにしたい。

他の車をイメージすることに慣れていて、自分にとっては少々難しいかもしれないが。

本当にバカバカしい話だけども、そんな感じなのだ。

 

Youtubeにある同じ色(ディープクリスタルブルーマイカ。グレードは別)のデミオ動画

 

 

 

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