「半額サポート for iPhone」の仕組み。Xは永遠の高額機種代へ。8なら負担額は減る。

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友人から、「iPhone Xが半額になるから買おうかな(ソフトバンク)」という相談があり、話しているうちにカラクリが良くわかってきた。

前に「iPhone6版新機種に乗り換えないと損をする仕組み。」という記事があったが、今はだいぶ事情が変わったようだ。

まず、話のきっかけは「半額サポート for iPhone」で、「話題のiPhone Xが月額1125円(新規)で手に入る」というものだ。

今iPhone6を使っている友人は、64GBのXで月額1325円(機種変更)になり、今は月額1800円程度なので安くなるという。

 

話を聞いてすぐ、「ちょっと待って」となった。

月額というのは、実質負担額のことだ。

実質負担額というのは、分割されたローンである機種代金を毎月払うかわりに、通信料や通話料から同額に近い金額を割り引いて、負担額を減らそうというもの。

このプランが登場したころは、相殺されて実質負担額が0円のものが多かった。

その場合、2年間の支払いが終わっても月に払う額は一緒になるので、2年ごとに新機種が手に入るなら、買い換えたほうがいいと書いた。

しかしその後、実質負担額が少しずつ増えていった。

理由は、GBの増量、Plusの登場などで、機種本体が値上がりしていったためだ。

そのため、負担額は500円から1000円、1800円と増えていき、2年間で払う実質負担額は4万円以上(1800円の場合)するようになった。

これは、2年ごとに機種代を4万円払っているということだ。

そもそもiPhoneはそれくらいからスタートして、少しずつ値上がりし、7で8万円を超え、Xで15万円になった。

Macのパソコンはどんどん値下がりしていったのに、iPhoneは値上がりを続けている。

これで2年間分割にするととんでもない数字になるので、キャリアが考えたのが、

半額サポート for iPhone」だ。

 

これは、4年間で分割して、2年後に違う機種に買い換えてくれれば、「支払いは2年分だから半額になります」ということ。

月額は256GBのXでも1705円。

友人は「今は1800円だから、100円安くなる」といった。

 

違う。理由はいろいろあるけれど、そうじゃない。

まず、今の1800円が高い。

通常の通話料や通信料にプラスして払っているのが1800円。

2年ごとにこの金額プランで買い換え続ければ、先ほど言ったように2年ごとに4万円、永遠に払い続ける。

もし買い換えなければ、通話料と通信料だけになるから、同じ機種をあと1年、つまり3年使えば、1年間は実質負担額を払わなくていい。

もう少し頑張って4年間なら、2年間は実質負担額がゼロ。

実質負担額が0円のものを探すことができるならそんなことをしなくてもいいが、今は現実的なものがない。SEという小さい廉価版でさえ0円ではない。

 

6で1800円の負担額なら、こう考える。

2年ごとに買い換えという方法をやめ、3年もしくは4年くらい使い続けて、次の2世代もしくは3世代あとの新機種もしくは旧機種に買い換える。

1800円という毎月の負担は大きい。

2年を我慢すれば、4年で4万円ということになる。

実際に、iPhoneが高額化し、高性能化した以上、2年でバイバイする理由はあまりない。

3年もしくは4年というのが現実的になってきたのだ。

 

そうやって節約したい。と思っていても、キャリアはそうはさせてくれない。

結局は、この半額プランに手を出さずにはいられなくなる。

 

 

7は32GBで実質2年間で約2万円、月額は855円(Plusは1425円)となっている。

負担額は少なめだが、6の人が7に魅力を感じるのかといえば、それは人次第。

8の64GBの機種代は94,320円。2年間プランの場合は2年間で26,880円。月額は1120円。

32GBから64GBになり、さらに新機種になって差額が6000円程度だから、選択肢としては8になる。

しかも、7には半額プランがない。

ならば、半額分割プランはお得な感じがする。

負担額は560円×48ヶ月(4年)。総額が2年間では13,440円となる。

2年間で13,440円の負担。買い換えなければ0円。

 

8の64GBだけで考えれば、7よりもお得。ただし、今持っている機種を返すのが条件だ(従来は下取りに出して金額を受け取れた)。

もし今後6を合計で4年間使い続けた場合、4年間で43,000円。

6を2年後に半額プランで同程度のクラスに買い換えた場合、4年で43,000円プラス13,440円で56,440円。

当然だが、13,440円高い。

6のプランが友人のもので仮定と考えると、今回から買うことで計算してみる。

2年間の通常プランで買うと、2年で26,880円。次の2年を我慢すると4年で26,880円。

半額プランは2年で13,440円で、4年で26,880円。

同じ金額で新機種になるのだから、下取り価格がなくなったとはいえ、お得感がある。

 

さて、Xはどうか。

そもそも機種代金が15万円という高額のこの機種は、半額になっても高い。

実質負担額0円ならいいのに、256GBなら半額プランで1705円。2年間で40,920円の機種代金。

この256GBで新機種を買い続け、値段が一緒ならその額を次の2年間も払い続けることになる。

4年でおよそ8万円、6年で12万円。一度256GBを選べば、そこから低い機種に下げるのは嫌だろうから、値下がりはしない。

もし今まで通り2年間プランなら、月額3410円、2年で81,840円を払うことになる。

 

まとめると、

・Xを買い続ける覚悟があるなら(しかし、そもそも高い)、2年間で4万円を払い続けるものの、半額プランは確かにお得

・8は進化的には魅力的ではないけれど、廉価版という見方もできる(半額プランで安くなるので、買い換えしない場合とあまり差がない)

・実質負担額0円での買い換えはほぼできないため、半額プラン以外の選択肢は難しい

・節約なら、8もしくは8Plusの64GBクラスを半額プランで買い換え続ける

ということになる。

 

6からXに乗り換えると、1705円の月負担は永遠に続く。

そういうものなのだと割り切っていればそれでいい。

いや、減らしたいと思っているなら、負担額が比較的少ない8もしくは8Plusの64GBの半額プラン。

これからずっと、500円〜800円を毎月払う(2年ごとに13,440円から2万円)と割り切って。

 

いずれにしろ、「新機種に乗り換えないと損をする」は、変わっていない。

 

※「機種変更先取りプログラム」に入っていない人は、現機種が1年程度の場合に半額 for iPhoneと下取りを併用して機種変更をしても必ず損をする。

高額な機種代金は残り、割引がなくなって、その分を下取りで補填

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