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トーレスを単独得点王を捨て、チームプレイをした。

ByRem York Maash Haas

7月 2, 2012
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http://www.guardian.co.uk/football/2012/jul/01/euro-2012-spain-italy-final

 

決勝のスペインは他のどの試合よりも華麗だった。

パスワークは早く、選手間のサポートも徹底していた。

フォワードを使わず、たまたまゴール近くにいる人がゴールを決めるというスタイルも成功した。

 

ゼロフォワードがユーロという大きな大会で優勝できるということも証明された。

ゼロフォワードでチャンスをなくしたのは、トーレスだった。

チャンピオンズリーグ決勝ではスタメン落ちで落ち込んだというトーレスは、今回の決勝でもセスクに負けてスタメン落ちした。

 

デボルスケ監督にとっては、パスを受けに戻り、また走るという流動的フォワードが必要で、前線に張ってスルーパスを待つトーレスは理想ではなかったようだ。

 

 

そのトーレスが、2-0でイタリアは選手がひとり少ないという落ち着いた状況で登場し、トーレスのスタイル通り、抜け出してゴールを決めた。

 

その時点で今大会三点目。バロテッリやロナウドに並んで得点王トップタイとなった。

 

そして、イエニスタに替わってマタが登場した直後、再びトーレスが抜け出した。

得点王のチャンス。

 

直前に、トーレスはパスミスを犯していた。

安定したパスの交換を前提したチームにおいて、明らかにパスはうまくいっていない。

その時点で不合格だったが、スローインで最終ラインからブスケツに渡ったボールは、すぐに前線のトーレスに渡った。

 

ポゼッションサッカーというよりは、ショートカウンターだった。

 

ブッフォンと一対一になったトーレスは、右に切り返してコントロールをすれば決められる。

左に走ってシュートフェイントをしてもよかった。

 

完全に得点王のチャンス。

しかし、トーレスはブッフォンをひきつけて、右にいたマタにパスをした。

 

より確実な人がゴールを決めるーー。

最後の最後に、デボルスケが望んでいたプレイをトーレスはした。

 

単独得点王というエゴを捨てて。

 

トーレスは駆け寄るチームメイトに「祝福」されていたように思う。

 

 

 

ユーロ2012決勝

スペイン 4-0 イタリア

 

得点王(3点)

フェルナンド・トーレス

バロテッリ

クリスチャーノ・ロナウド

ゴメス

マンジュキッチ

ジャゴエフ

 

 
追記   トーレスはアシスト数、出場時間を考慮して、ゴールデンブーツ(得点王)を獲得した。
 

 

 

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