「シティ」の入り口は血なまぐさい記憶にまみれている。
Facebook http://www.facebook.com/maashjapan
ツイート
元々のロンドンの中心市街「シティ」。
王族でさえ、その市内に入るために必ず通ったという入り口が「テンプルバー」だ。
テンプルバー・メモリアルが建つ。 より大きな地図で Maash Maps を表示
ここは歴史的に血なまぐさい。
シティの西端だったここは、かつて庭園だった。
この庭園に咲いていた薔薇が、「薔薇戦争(Wars of the Roses)」に繋がる。
ヨーク家はここの庭に咲いていた赤い薔薇を紋章とし、ランカスター家は白い薔薇を紋章とした。
権力争いの象徴となったここはやがて反逆者の晒し場所になっていく。
チャールズ一世の首を刎ねたクロムウェルもここで晒されたという。
30年後、クロムウェルの意思を継ぎ、王の暗殺を試みた議会派兵士のリーダー、サー・トマス・アームストロングもここに晒された。
死体は刻まれ、鳥がついばむことのないよう、塩漬けにされ、30年間、門の飾りにされたという。
その門は今、Paternoster Squareに2004年、再建された。
門はセントポール寺院などを設計したクリストファー・レンによるもの。 より大きな地図で Maash Maps を表示
もともとのテンプル・バーの場所(フリート・ストリート)は、法律関係の事務所が集まっている。
法律のブックストアも多い。
今では晒し首の幽霊よりも、法律絡みの幽霊(首つりホーキンス)のほうが有名になってしまった。
このフリート・ストリートを東にあるくと、右側に渋いスターバックスコーヒーがある。
夜、そこでゆっくりとコーヒーを飲んでいると、書類を抱えたホーキンスが、路地裏に走っていくのを見かけることができるかもしれない。
Similar Posts:
- サラエヴォ包囲をGoogleマップで
- ヴァイキングが最初にイングランドを襲撃した島
- ヴァンダル族はどこへ消えたのか
- アメリカ独立記念日 NY花火スポット
- グーグルがデータセンターの内部を公開。美しい。
- 「ゾディアック」の犯人は、カルフォルニアに住む91歳の男
- 夜景が美しすぎるフランス、アヌシー。
- 神聖ローマ帝国皇帝が買い取った町。
- 『100年前の世界一周』をGoogleマップで見てみる ケベック フロントナク・シャトー
- オードリーが住んだ町Tolochenazは45度俯瞰で。