「クジラは人間の声を模倣できる」 調査チームが数十年の研究結果を明らかに。

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http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2221405/Incredible-audio-reveals-white-whale-trying-make-contact-humans.html

 

上の画像のリンク先の記事の一番下の動画をクリックしてみてほしい。

そこには、人間が水中で言葉を出したときのような音が録音されている。

 

それは、NOCという名前のオスのクジラ(白鯨、シロイルカ)が人間の声を模倣したものだった。

科学者としては、クジラの声は人間とまったく違う音だと認識していたため、この声は衝撃的だった。

NOCは国立海洋ほ乳類財団の研究員とコンタクトをとり、研究対象となっていた。

すでに5年前に死亡している。

 

長年の研究で白鯨の声をレコーディングしていた財団は、最近になって初めてその調査結果を明らかにした。

調査結果は、「クジラは人間の声を模倣できる」というものだった。

研究を主導したサム・リッジウェイによると、クジラは人間のスピーチのような音を出すために、声の出し方を自ら変えていったという。

なぜそういった努力をしたかというと、NOCが人間とコンタクトをしたかったからだとしている。

 

1984年ごろ、リッジウェイと彼の同僚は、財団が管理するクジラやイルカの近くで聞こえる、会話のような音に気づきはじめた。

音を探してみると、NOCが出していた。

以前から人間の声のようなものがクジラから聞こえるという報告はあったが、リッジウェイのチームはNOCをしっかり調査、記録することで、確実な証拠を掴むことにした。

 

研究を続けると、NOCはその音を、人間のように喉から出していたことがわかった。

鼻腔内の圧力を変化させる必要もあり、それはクジラにとって簡単なことではないことも調査でわかった。

 

NOCは1977年8月にカナダで生まれた三人兄弟の末っ子。すぐに財団の研究対象となった。

彼は人間と接触するうち、自発的に人間の声を真似するようになったらしい。

 

人間がまわりにいないときも時々声真似をするが、ほとんどは人間が近くにいるときに声を出していた。

 

彼らは研究を続けるため、水中に特別な装置(水中聴音機やライトなども装備)を設置して、300メートルほど水中での彼の姿をビデオで記録し続けた。

 

長年に及ぶ研究結果は、Current Biology誌の最新号に掲載されている。

 

 

 

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