日曜日、アントニ・ドブロボルスキという、108歳の老人が、ポーランドの町デンブノで亡くなった。
彼は、ポーランドにおけるナチス抵抗の最後のシンボルだった。
1939年、ナチスはポーランドに侵攻。
そして、ポーランドの知識階級を破壊するために、小学校高学年の授業を禁止した。
いわゆる slave race 「奴隷人種」と呼ばれる政策だ。
もしも子どもへの教育を教育者が隠れて続けた場合、教育者は強制収容所か刑務所に送られる。
ドブロボルスキは、強制収容所送りの危険性があるなか、隠れて子どもたちに授業を続けた。
その結果、1942年6月にアウシュビッツに送られた。
「そのころのアウシュビッツは、ダンテの地獄よりも悪化していた」と、103歳当時に振り返っている。
彼はその後、ザクセンハウゼン強制収容所に移され、1945年に解放された。
戦争後はポーランド語教師として復帰し、小学校の校長や高校で働いた。
1979年には、アウシュビッツを訪問している。
ナチスはポーランド文化を破壊するため、大学、学校、博物館、図書館、科学研究所を閉鎖した。
学校に関しては、低学年の教育で、500以下の数字を使った算術と、名前を書くこと、ドイツに従うことを教えることを学ばせるだけにした。
そういった政策に対する教育者の憤りを知る、最後の人物がドブロボルスキだった。
アウシュビッツ収容者としても最後の生存者とみられている。
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ナチス政権下についての本はわりと読んでるかもしれない。教育の制限政策とか頭に来るな。ナチスのポーランド奴隷化計画に抗ったポーランドの教師が死亡 http://t.co/tLmy72vh via @maashjapan