スタバのカフェイン量報道の元記事「カフェインジッター」
オーストラリアのモトクロスの選手だったポート・マッコーリー(28)は、レースで勝つためにレッドブルを飲んだ。
朝からレースまで7時間の間に、7か8のレッドブル缶を飲んだらしい。
その日は気分が優れなかった。胸にも少し痛みがあった。だが、レースには勝った。
しかし、フィニッシュラインを越えた20分後に、彼は亡くなった。
彼は心臓病の持病を持っているわけでもなかった。
後に医師は、彼の死因の強力な容疑者に、カフェイン入りエナジードリンクをあげた。
彼はその日だけでなく、1日に何本もレッドブルを飲んでいたという。
同じような話は、近年増加傾向にある。アメリカが先月発表した報告書によると、エナジードリンク絡みで緊急治療室が使われた例は、前年比36パーセントも増えた。
昨年末、ニューヨーク・タイムズは、モンスター・エナジーによる死者が5名、5アワーエナジードリンクに関連する死者が13名に及んだことを報じた。
カフェイン入り栄養ドリンクの市場は昨年、98億ドルに達した。
「人々はこれらの飲料の潜在的リスクを理解していない」と、フロリダ大学病理学研究室のディレクター、ブルース・A・ベルガーは警告している。カフェインは興奮剤であり、多く消費されたときには負の影響を持つ。
モンスター・エナジー社は、自社飲料の安全性を強調している。死亡例の報告を受けて、「スターバックスのようなプレミアムコーヒーに比べて、半分の量のカフェインしかない」と声明を出した。
カフェインの安全性を計るのは難しいことが分かった。
科学者は10グラムが致死量だとしているが、人によってカフェインを処理する能力が違う。
遺伝的なもの、性別、喫煙などの原因があり、人間のカフェイン上限を設定するのは困難だ。
カフェインは長い間、人の覚醒とエネルギー増加のために珍重されてきた。
伝説によると、9世紀にエチオピアのヤギ飼いが発見したという。
ヤギの群れがコーヒーの果実を食べた後に、元気に戯れていたのが原因だった。
以下、カフェインの科学的分析について略
ヒトにおける毒性量10gは、淹れたてのコーヒー8オンスマグで75杯分、レッドブルで120缶に相当する。
しかし、致死量はヒトによって大きくことなると専門家は言う。
マウスなどの実験ではヒトとの比較にならず、科学者たちはカフェインの安全量を設定するのに苦労してきた。
2003年、カナダ保健省は、カフェイン効果の研究を進め、1日あたりの安全なカフェイン量は400mgと設定した。このレベルなら、平均的なヒトは気分が落ち込んだり、心が変化することはないという。
また、子どもに対する推奨安全レベルは、体重1kg当たり2.5mgとした。
カフェインは5時間で身体からクリアされる。ピルを服用している女性はそれが遅くなり、タバコを吸っている人は覚醒が早くなる。
また、男性は女性よりも早くカフェインを代謝する。
1980年代初頭の一時期、FDAは安全上の理由から、合成カフェインのソフトドリンクへの添加禁止を検討した。しかし、飲料メーカーは自社製品のために必要だと主張した。
そのため、禁止にはならなかったが、コーラ型飲料には0.02パーセントの制限を設けた。
それは、オンス当たり6mgになる。ペプシマックスはそのため、オンスあたり5.8ミリグラムになっている。
しかし、モンスターエナジーのようなドリンクには適用されない。
栄養補助食品だ。
1994年の栄養補助食品健康教育法では、人の食事を補うビタミン、ミネラル、ハーブ、その他の物質の成分を含んだ商品を販売できるとされ、カフェインは0.0.2パーセントの制限を受けない。
そのため、モンスターエナジードリンクはオンス当たり6mgを超える場合があるという。
しかし、その量はラベルに表記する義務がない。
以下略
12月、5アワーズエナジーは、カフェイン含有量を表記していなかったが、消費者のレポートによって215mgのカフェインが含まれていると報告された。
これは、淹れたてコーヒーの7倍の濃度で、0.02パーセント制限の飲料の19倍にあたる。
しかし、メーカーはやはり、「スタバより少ない」と声明を出した。
しかし、ゴールドバーガーは「コーヒーは熱くて、冷ますのに時間がかかる。一気に飲めるドリンクではない」と、単純な比較に対して非難している。
以下略
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(編集部)
この記事で何度もやり玉に挙がっているスタバのコーヒーだが、元記事を読む限り、淹れたてのコーヒー、16オンス分らしい。
なので、カフェラテやカフェオレになるとどうなるのかはさっぱり分からない。
とりあえず、コーヒーをホットで頼んで、グランデサイズを熱いまま一気に飲むのはあまりいいことではなさそうだ。
ほぼ無理だが。
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