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ケリー来訪とクルド独立の夢

ByRem York Maash Haas

6月 24, 2014
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ケリー国務長官がイラクのマリキ首相と会った。

しかし、両者ともに微妙な雰囲気だ。

 

まず、マリキは7月1日まで新政府を形成するプロセスを開始する。

当然、新政府は、宗教間の違いを超えたものだ。

すると、政府が軍事的脅威にさらされた際に、米軍はサポートする。持続的にだ。

 

ケリーは他に、外務大臣、シーア派と会談しただけでなく、スンニ派とも会談した。

 

問題はクルド人だ。

このシーア派とスンニ派の分裂に乗じて、自治政府は武装を固めている。

すでに独立したような雰囲気さえある。

 

ISISはシリアも含めたイラクのスンニ派で国を作ろうとしているので、そうなった際はクルド人は独立を試みるだろう。

実際、クルド人の考え方として、スンニ派、シーア派、クルドで3分割すべきだと考えている。

クルディスタンの現在の平和は、中央政府の介入がないせいだと人々は考えているのだ。

 

果たして、米国が目指す統一イラク新政府と、宗教による分裂論は、どちらが正しいのか。

インドとパキスタンがかつて宗教によって分裂したように、分裂は避けられないという見方もある。

 

一般市民レベルではシーア派とスンニ派は信仰のやり方が違うだけで、相手が自分と違う派だから憎んだりはしないという。

しかし、政治レベルとなるとややこしい。

 

イラクとはいったい何なのか。

 

どうして国境は直線なのか。

 

そういった根本的な問題が、今回のイラク紛争には含まれている。

 

個人的には、チベットやウイグルは独立したほうがいいと思っている。

それは民族的な問題が宗教より先に来るから、より切実だが、イラクも3派に分裂という案も、最悪ではないと思う。

バグダッド周辺がモザイク的だから現実的ではないとは思うが、せめてクルドの独立は目指す方向ではある。

 

 

ちなみに、先日このブログでお伝えしたとおり、ISISには元フセイン側近のメンバーが多数含まれている。

報復的な意味合いがあることも忘れてはならない。

 

 

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