ベン・アフレックがテレビで激怒した理由。
オスカー監督となったベン・アフレックだが、先日テレビショウで激怒していた。
イスラム教に関する発言が気に障ったようだった。
金曜日、ビル・マハーが司会を務めるHBOの番組。
ゲストはイスラムに関する本を出したばかりのサム・ハリス。
司会者のビルは「リベラルは立ち上がるべきだ。自由を信じ、言論の自由を信じ、それを脅迫する暴力を憎み、女性やゲイ、少数派の人権を守るために」とイスラムに対する意見を主張。「イスラムにはそれが欠けている」
サム・ハリスはそれを受けて「リベラルは神権を主張することに失敗した」。
「彼らはクリスチャンを批判することに熱心だった。混乱のポイントは、我々がmeme of Islamaphobia(イスラム恐怖症の伝染)に冒されているということだ。イスラム教に対する批判がすべて『頑固なイスラムの人々』になっている。それは知的に考えて馬鹿げている」
ベンはそれに対し、「あなたはイスラムの正式な教義を知っているのか?」と問いかけた。
サムは「私はよく勉強しているつもりだ」
ベン「あなたはIslamaphobiaが存在しないとでも?」
司会者「存在するよ」
おそらく、この時点でベンは少し誤解している。
「そんなことを言うのは醜いことだ。ひどい。人種差別主義じゃないか。『うさんくさいユダヤ人(shifty Jew ユダヤ人を揶揄する言葉)』と言っているようなものだ」と怒り出した。
司会者は「話を聞いてないなー」と言っているが、ベンの耳には届かない。
サム「悪いアイディアを批判することはできる」
ベン「当然だよ」
サム「では、イスラムが悪いアイディアの基となっていることを批判しないと」という意見に会場から拍手。
それに対し、ベン・アフレックは
‘It’s an ugly thing to say.’
と明らかに怒りを示しはじめる。
ベン「女性を殺さず、学校に行きたくて、サンドウィッチを食べたいイスラム教徒がいっぱいいるんだぞ」
議論が混乱したので司会者が遮る。
「どちらが正しいか決着をつけよう。『多くの人は悪質な考えは持っていない』それは真実じゃないよ、ベン。少なくとも、イスラムを離れると殺されるというアイディアがあることは事実だからね」
ベン「ムスリムを裏切ると殺すという考えを持つ人は確かにいるが、大多数じゃない」
サム「ジハード主義者は楽園を信じ、背教者を殺し、殉教をする。そして、残りの人間すべてをイスラム教にしたいと考えているんだ。そして政府を転覆させ、デモクラシーを破壊する」
「それがイスラムの20パーセントになる」
ベン「何を根拠に」
サム「調査結果を基にしている。それに、イギリスのムスリムの78パーセントが、ムハンマドを風刺したデンマークの漫画家が起訴されるべきだったと考えている。78パーセントですよ」
サム「たしかに保守的なイスラムの人々はISISはイスラムでもジハードでもないと考え、恐れている。だから我々もイスラムの大多数が求める道に再生するために力を使う必要がある」
パネリスト「何を持ってジハードや保守派と分けているんだ?」
と、大人しい人と過激派の存在について議論が続く。
そして、司会者が口を開く。
「そういう人(一般の人)は話すのを恐れているので、表に出ない。それは、宗教がまるでマフィアのようであるからだ。イスラムにとって間違った絵を描いたり、本を書いたり、言ったりすると殺されるから」とここでFワードを使う。
会場から拍手。
ベン「何が言いたいんだ? 批判したいだけなのか? アメリカは彼らが殺した数よりずっと多くを殺したんだぞ。イラクに行ったことは間違いが原因だったじゃないか。それが結局、あなたの言うことを信じることができないという答えになるよ」
議論はしばらく続いた。
ベンが何が言いたいのかも、ちょっと分かりづらい議論でもあった。
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