《Let it be》を感情的にならずに直訳してみる。

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ビートルズの歌はこのカテゴリーでいくつか訳してきたが、この名曲はまだだった。

正直、やはり直訳するまで、意味は曖昧なままだったと思う。

それでは、以下。

※多少おかしな訳になっても、英語を直接訳すことで、より詩の本来の意味を知ろうとするカテゴリーです。

 

 

Let it be

 

困難な時に自分を見つけた時
母のメアリーが来て(オフィシャル訳は母なるマリア)
英知の言葉を話す
「成るようにさせなさい」と

そして、僕の暗い闇の時に
彼女は僕の目の前に立っている
英知の言葉を話しながら(or そして英知の言葉を話す)
「なすがままに」と

英知の言葉をささやく
「なすがままに」と

そして、世界に住む心砕けた人々が同意するとき

そこには答えがあるだろう
「成るようにさせよ」と

彼らは引き離されているけれども、そこにはまだ彼らが会えるチャンスがある

そこには答えがあるだろう
「成るようになれ」と

その夜が曇るとき、まだ僕を照らす光がそこにはある

明日まで照らしてくれ
なすがままに

あの音楽に目が覚める
母のメアリーが僕のところへ来る
そこに哀しみはないだろう
なすがままに

 

 

ほぼオフィシャル訳と大意はない。

ただ、いつものように直訳で乾いた感情になるので、より意味が伝わりやすいものになったと思う。

意味はこの訳を元に想像したり膨らませたりしてもらうとして、少しだけ加えたのが、サビの部分。

「成るようにさせなさい」もしくは「なすがままに」のあとに、「と」を加えた。

オフィシャル訳は「と」がないので、流しで日本語訳を読んだときに、若干心に入りづらい。

 

この「と」を連続でつけていると、途中不思議なことがあった。

Shine on until tomorrowの次のサビで、「と」をつけると変な感じになる。なので、「」も外した。

明日まで照らしてくれ(照らしてほしい) なすがままに

 

さらに、There will be no sorrowのあとは、「「なすがままに」だ」というイメージのような気がする。意訳の場合は入れたい。

 

ところで、この歌詞に宗教的な意味があるかどうか、私にはわからないが、意味そのままに捉えたいと思う。

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2 thoughts on “《Let it be》を感情的にならずに直訳してみる。

    1. 実母のMary McCartneyですね。音としてはどちらも捉えられるようになっていると思います。
      ポールが14歳のときに亡くなった母メアリーが夢枕にあらわれて「Let it be」と言ったそうです。

      外国の本(The Right Words At The Right Time)からの引用です(必要な部分だけ訳します)
      I was going through a really difficult time around the autumn of 1968.
      1968年ごろは困難な時期だった。
      It was late in The Beatles’ career and we had begun making a new album, a follow-up to the White Album. As a group we were starting to have problems.
      ビートルズの終わりのころで、問題を多く抱えていた。

      I think I was sensing that The Beatles were breaking up, so I was staying up too late at night, drinking, doing drugs, clubbing, the way a lot of people were at the time.
      解散するだろうと感じていて、夜遅くまでクラブで飲んでドラッグをやって起きていた。
      I was really living and playing hard. The other guys were all living out in the country with their partners, but I was still a bachelor in London with my own house in St. John’s Wood.
      St. John’s Woodの家に一人でまだ住んでいた。

      (略)

      Then one night, somewhere between deep sleep and insomnia, I had the most comforting dream about my mother who died when I was only 14.
      それである夜、よく眠ったり不眠症になったりしていたときに、14のときに死んだ母が夢にあらわれた。

      (略)

      So in this dream 12 years later, my mother appeared, and there was her face, completely clear, particularly her eyes; and she said to me very gently, very reassuringly, “Let it be.”

      12年後に夢にあらわれて、はっきりと顔が見えた。それで優しく言ったんだ。「Let it be」と。

      It was lovely.

      I woke up with a great feeling. It was really like she had visited me at this very difficult point in my life and gave me this message:

      Be gentle, don’t fight things, just try and go with the flow and it all will work out.
      ジェントルであれ。戦うな。

      So, being a musician, I went right over to the piano and started writing a song:
      そしてミュージシャンとして、ピアノの前で歌を書き始めた。
      “When I find myself in times of trouble, Mother Mary comes to me” …Mary was my mother’s name … “Speaking words of wisdom, let it be. There will be an answer, let it be.”

      メアリーは私の母の名前だ。

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