人類は一線を越えるのか? 3人の人間の遺伝子で子どもを作る

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http://www.bbc.co.uk/news/health-21806911
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イギリスで、遺伝子を両親のものから少しだけ変えた胎児が誕生する可能性がある。

ある体外受精の方法によるものだが、両親に加えて別の女性の細胞も使うのだ。

方法は、両親の主要なDNAを含む核の部分を受精卵(胚)から取り外し、別の女性の胚に移植するというもの。

そこまでする理由は、ミトコンドリアにある。

 

母親のミトコンドリアの遺伝的な異常を、子どもに継がせないためだ。

 

別の女性の胚には正常なミトコンドリアがあり、一度この受精をすれば、子どもにミトコンドリアの欠陥はなくなるという。

 

結果、3人の人間から生まれた子どもが誕生する。

 

当然、この方法に対してはさまざまな意見が出たが、「健康な子どもが生まれるため」という意見が「倫理的懸念」に勝った。

危険な技術であるという証拠は見つからなかったらしい。

 

政府にこの方法が安全であるとアドバイスしているのは、The Human Fertilisation and Embryology Authority (HFEA)。

イギリスでこの深刻なミトコンドリア病(mitochondrial disorders)を持っているのは6500人で、もしこの方法が認められれば、6500人はこの疾患を子どもに継ぐことがなくなるという。

 

ミトコンドリアは体のすべての細胞にエネルギーを与える発電所のようなもので、これに欠陥があると筋力低下、失明、心不全などを起こす。

そして、母親から子どもに渡され、父親から子どもに継がれることはない。

 

遺伝子情報の大部分は核に含まれるため、この方法で別の女性の情報で影響を受けるのはわずかだという。

しかし、この一見何気ないニュースは、人類的には大きな一線を越えるものだと主張する人もいる。

 

Human Genetics Alertのディレクターであるデビッド・キング博士は、この何気ない革命に人々は気づくべきだと警告している。

 

 

Historians of the future will point to this as the moment when technocrats crossed the crucial line, the decision that led inexorably to the disaster of genetically engineered babies and consumer eugenics.

未来の歴史家は、このときをテクノクラット(科学管理者)が重大な一線を超えた瞬間だと言うだろう。この決定は遺伝子操作された子どもと優生学の容赦ない惨事をもたらす。

 

This was the moment at which they casually tossed the bioethical consensus of the last 30 years into the trash. And for what?

これは、ここ30年間の生命論理のコンセンサスをゴミ箱に簡単に捨てるようなものだ。何のために?

 

 

 

最終的な決定は議会がするが、もし認められれば世界で最初に認めた国がイギリスとなる。

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